敏明さんの手の動きは、『私』の触ってほしいように指を動かしてきて、俺もそれを受け入れるように腰を前に突き出してしまう。
「やっぱり太刀葉は欲しがりさんだね。清彦くんは初めてかな?」
「それは…、そうですよ…。『私』の経験で知ってるけど、『俺』は夫婦の事なんてやった事ないです…」
「そうなんだ。じゃあたくさん教えてあげるから、ちゃんと覚えようか」
そのまま俺は、高い身長の敏明さんに持ち上げられ、夫婦の部屋に連れていかれる。
ベッドに乗せられると、その上から覆い被さられてしまう。
「じゃあ、待ちきれない太刀葉の、うぅん、清彦くんの身体に、たくさん教えてあげるよ。全部その体が知ってるはずだから」
そうして敏明さんの手が、俺の顔を覆う、太刀葉さんの被り物を取られた。俺としての顔が晒され、太刀葉さんの身体に俺の頭という歪な状態を敏明さんに見られる。
丁寧に服を脱がされ、太刀葉さんの意識が夜を期待して用意した牛柄ビキニを見られる。
どうしよう、リードをするはずだったのに、これじゃされるがままだ…!
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