「う…っ…!」
触手の愛撫は、まるで清彦の体の奥底を探るように、執拗だった。股間の敏感な部分を撫で、擦り、まるで快楽の中心を的確に捉えるように動く。もう一本の触手が、胸に這い、ささやかな膨らみを揉みしだく。触手の粘液が肌に塗り込まれ、冷たい感触が熱い快感に変わる。清彦の体が、弓なりに反り、快感が全身を突き抜ける。官能的な波が、彼の意識を塗りつぶす。
だが、最も衝撃的な記憶は「射精」の瞬間だった。清彦は、快感の頂点で白い液体を放つ感覚を覚えていた。男としての、当然の反応だと思っていた。だが、それは錯覚だった。触手が清彦の女性的な股間に太い触手を挿入し深く侵入していた。触手の先端が体の奥を突き、ねっとりと、まるで清彦の体を味わうように動く。清彦の体が、ガクガクと震え、快感に飲み込まれる。触手が体の奥に熱い液体を注ぎ込む——それは、芋虫エイリアンの中出しだった。
清彦の記憶の中でその感覚が鮮明に蘇る。触手の太い感触が、体の奥を満たす。ねっとりと、まるで清彦の体を自分のものと主張するように、触手が動く。熱い液体が、体の奥に流れ込む感覚。清彦の体が、意に反して震え快感に蕩ける。なのに、認識阻害の力によってそれを「射精」だと信じていた。羞恥と恐怖が清彦の胸を締め付ける。
さらに、記憶は続く。学校の教室、屋外の公園、電車の中——清彦が「普通」に過ごしていた日常の中で、芋虫の触手は彼(彼女)を犯し続けていた。感覚遮断の力によって、清彦はそれに気づかなかった。授業中に、触手が股間を撫で、胸を揉みしだく。電車の中で、触手が太い感触で清彦を貫き、熱い液体を注ぎ込む。清彦の体が、意に反して震え、快感に蕩ける。なのに、周囲の誰も気づかず、清彦自身も気づかず、ただ「普通」の日常を繰り返していた。
「俺…こんな目に…」
清彦はそのすべての記憶を思い出した。触手ビキニの愛撫、触手タイツの全身愛撫、女体化——それらが、ねっとりと、まるで体に絡みつくように脳裏に蘇る。清彦の体が震えた。羞恥がまるで熱い鉄のように胸を焦がし、顔が紅潮する。自分の体がこんなにも長い間、芋虫エイリアンの玩具だったこと。男だと思っていた自分が、すでに女体化され、苗床として作り変えられていたこと。恐怖と、なぜか抑えきれない快感の余韻が、甘く、危険に疼く。
羞恥と恐怖が胸を締め付ける。だが、それ以上に彼を苛むのは受け入れがたい現状と、果てしない前途への不安だった。
「俺…どうなるんだ…?」
まず、元の男の体に戻れるのか?科学的に、生物学的に、元に戻る方法はあるのか? 芋虫を剥がせば、元の体に戻れるのか? それとも、この体は永遠に「女」として固定されてしまったのか? 清彦の知識で答えは出ない。
次に敵エイリアンの数と規模。双葉の背中にいた芋虫、俊明先輩を襲った芋虫、そして清彦自身に寄生している芋虫。学校中に、町中に、世界中に、どれだけの芋虫エイリアンが潜んでいるのか? 認識阻害の力によって、誰もその存在に気づかない。その規模を想像すると、背筋が凍る。清彦一人で、こんな敵に立ち向かえるのか?
そして、なぜ自分だけ認識阻害が解けたのか。
最後に、背中の芋虫の動機。なぜコイツは味方をしたのか?芋虫エイリアンは、繁殖のために人間を苗床にする存在だ。清彦を女体化させたのも、その目的のはず。なのに、その真意は、まったくわからない。
「くそ…全部、謎だらけじゃん…」
清彦は唇を噛み、拳を握りしめた。考えるほど、頭が混乱する。現状を受け入れることも、未来を見据えることも、できない。なのに、体の奥に残る快感の余韻が、甘く、危険に疼く。清彦はそれを振り払うように首を振った。
Post too long. Click here to view the full text.