朝の喧騒が遠くに聞こえる中、俺はいつものように学校のトイレに駆け込んだ。
用を足して手を洗おうと鏡の前に来た瞬間、違和感が全身を走った。
そこに映っていたのは、俺の顔だった――でも、完全に俺の顔じゃなかった。
頬は少し丸みを帯び、目元が柔らかく大きくなり、唇は薄いピンク色に染まっている。
髪は肩を越えて背中まで伸び、さらさらと黒いストレートヘア。
確かに俺の顔立ちを残しているのに、美少女と言ってもおかしくないくらい、整った顔立ちに変わっていた。
しかも、制服が違う。
胸元にはネクタイの代わりにリボンタイが付いている。
紺のスカート、白いブラウス。
胸元が妙に窮屈で、肩紐が食い込むような感覚がある。
そして――股間が……。何もない。いつも感じていたはずの感覚が消えていた。
代わりに、胸にずっしりとした存在感がある。
息をするたびに、柔らかく揺れる何か。
「う、うそだろ……」声まで少し高くなっている。
震える手で胸に触れてみる。
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