ab194feb No.4094
「おいタカシ、お前何しに来たんだよ」
病室のドアを開けるなり、キヨヒコが不機嫌そうな声を上げる。
骨折で入院して一週間。
有り余る暇と、病院食への不満が溜まっているのだろう。
「親友の顔を見に来てやったんだよ。感謝しろ」
「顔は見なくていいから、エロ本の一冊でも持ってこいよ」
相変わらずの男だ。
俺はため息をつきながら、パイプ椅子に腰を下ろす。
「まあ、そういうと思って、いいものを用意した」
「おっ、マジか? 何だよ」
「お前の担当看護師のカエデさん、いるだろ?」
「ああ、あの若くて可愛い子な。それがどうした」
「あの子に憑依してみせる」
「……は?」
キヨヒコが呆然とした表情を浮かべる。
俺の家系は代々、霊能力を持つ一族で、俺も多少の力はある。
中でも得意なのが「憑依」だ。
「おい、マジで言ってんのか? 犯罪だろ、それ」
「バレなきゃ犯罪じゃない。それに、お前の暇つぶしだぞ。感謝しろ」
「……」
キヨヒコは何か言いたげだったが、結局は黙り込んだ。
彼も、カエデさんには興味があるらしい。
俺は目を閉じ、集中する。
カエデさんの気配を探し、彼女の体に意識を同調させていく。
「……よし、成功」
目を開けると、視界が変わっていた。
背が少し低くなり、胸元が重く感じる。
そして、何より、体が柔らかい。
「どうだ、キヨヒコ」
俺はカエデさんの声で話しかける。
少し高くて、透き通るような声。
「……マジかよ」
キヨヒコは目を丸くしている。
カエデさんの体になった俺を見て、顔を赤らめている。
「驚いたか? これが俺の力だ」
俺はカエデさんの体で、あざとくポーズを決める。
「……何やってんだよ」
キヨヒコが呆れた声を出す。
「お前のために、特別なサービスをしてやろうと思ってな」
俺はカエデさんの制服のボタンを外し、中から白いブラジャーを覗かせる。
「男の子ってこういうの好きでしょ。ナース服に清楚系の白いブラ」
俺はあざとい笑みを浮かべる。
カエデさんの体でやるから、余計にあざとさが際立つ。
「……おい、タカシ」
キヨヒコの顔がさらに赤くなる。
「何だよ。喜んでるくせに」
「……」
キヨヒコは何も言わず、顔を背ける。
でも、耳まで赤くなっているから、バレバレだ。
「まあ、今日はこれくらいにしてやるよ」
俺はボタンを留め直し、カエデさんの体から離脱する。
「……ふう」
俺の意識が自分の体に戻る。
「……どうだった?」
俺はパイプ椅子から立ち上がり、キヨヒコに尋ねる。
「……最低だな」
キヨヒコはぶっきらぼうに答える。
でも、その表情は、少しだけ晴れているように見えた。
「まあ、暇つぶしにはなっただろ」
「……ああ、まあな」
キヨヒコは少し笑みを浮かべる。俺はその姿を見て、少し安心する。
「また来るよ。次はもっとすごいものを見せてやる」
「……エロ本でいいよ」
キヨヒコはそう言って、布団に潜り込む。俺は苦笑いしながら、病室を後にする。
カエデさん、ごめんなさい。
でも、親友の暇つぶしのためだから、許してね。
3dcfe61d No.4095
「ったく、あいつは」
2日後。キヨヒコからの執拗な呼び出しに応じ、俺は再び病院を訪れていた。
手には、コンビニのレジ袋。中身は、彼が渇望していた最新号のエロ本数冊だ。
病室に入ると、キヨヒコはベッドの上で、手持ち無沙汰そうに携帯をいじっていた。
「ほら、持ってきたぞ。感謝しろ」
レジ袋をベッドに放り投げる。
「おっ、サンキュー! さすがタカシ、話がわかる!」
キヨヒコは目を輝かせ、即座に袋を開ける。
その姿は、まるでプレゼントをもらった子供のようだ。
「で、用件はこれだけか? 俺も暇じゃないんだが」
「待て待て、本題はここからだ」
キヨヒコはエロ本を布団の下に隠すと、声を潜めて俺に顔を近づけた。
その目は、妙に真剣だ。
「あのなぁ、今日のカエデさん、白色のパンツなんだよ」
「……は?」
唐突な告白に、俺は呆然とする。
「いや、マジで。さっき検温に来た時、しゃがんだ拍子にチラッと見えたんだ。間違いない、清楚な白だ」
「お前、入院中になに観察してんだよ」
呆れを通り越して、少し引く。こいつの執念は、一体どこから来るんだ。
「で、相談なんだけどさ……」
キヨヒコはニヤリと、邪悪な笑みを浮かべた。
「あの白ストッキングと白色のパンツに……顔を埋めたい」
「はぁぁぁぁぁ?」
俺は思わず、大声を上げそうになった。
何を言っているんだ、こいつは。
病院で、看護師相手に、何を妄想している。
「無理無理、絶対無理。犯罪だろ、それ」
「だから相談してんだろ! お前の力で、なんとかならないか?」
「なるわけないだろ! 憑依は、相手の体を借りるだけで、相手の意思を操るわけじゃない」
「えー、そうなのか? 使えねーな」
「うるさい! とにかく、そんな馬鹿なこと、絶対に協力しないからな」
俺はきっぱりと断り、病室を出た。
背後でキヨヒコの不満げな声が聞こえたが、無視だ。
廊下を歩きながら、ため息をつく。
あいつの妄想には、付き合っていられない。
でも……。
ふと、カエデさんの姿が頭をよぎる。
清楚で、笑顔が素敵な、若い看護師。
彼女の体……。
「いやいや、ダメだ。何を考えてるんだ、俺は」
頭を振って、雑念を払う。
でも、一度浮かんだ想像は、なかなか消えてくれない。
「少しだけ、なら」
気づけば、俺はトイレの個室に座っていた。
心臓が、少し速く鼓動している。
「よし、やるか」
俺は目を閉じ、集中する。
カエデさんの気配を探し、彼女の体に意識を同調させていく。
「……成功」
目を開けると、視界が変わっていた。
背が少し低くなり、胸元が重く感じる。そして、何より、体が柔らかい。
2日前の、あの感覚だ。
3dcfe61d No.4096
俺はカエデさんの体で、ナースステーションの鏡を見る。
鏡の中には、少し頬を赤らめた、可愛い看護師が映っていた。
「……よし、行こう」
俺はカエデさんの体で、ナースステーションを出る。
廊下を歩く足取りは、少し緊張している。
他の看護師や医者とすれ違うたびに、心臓が跳ねる。
「カエデさん、何かありました?」
すれ違った先輩看護師に、声をかけられる。
「え? いえ、何も……」
俺はカエデさんの声で、慌てて答える。
声が上ずってしまった。
「そう? ならいいけど。顔が赤いから、気をつけてね」
先輩看護師は、不思議そうな顔をしながら、去っていった。
「危なかった」
俺は深呼吸をして、心を落ち着かせる。
バレないように、慎重に行動しなければ。
キヨヒコの病室の前に着く。
ドアを少し開け、中を覗く。
キヨヒコは、ベッドで横になっていた。
俺は病室に入り、ドアを閉める。
そして、バレないようにカエデさんになりすまして、病院のカーテンを締める。
「あら、キヨヒコさん。カーテン、締めますね」
俺はカエデさんの声で、優しく話しかける。
「あ、カエデさん。ありがとうございます」
キヨヒコは、カエデさんの姿を見て、顔を赤らめる。
その笑顔に、俺の心も少し揺らぐ。
「お昼の検査をしますね」
俺は白い靴を脱いで、「よいしょっ」と、言いながらベッドに上がった。
そして、仰向けに寝ているキヨヒコに覆いかぶさるようにして、四つん這いになる。
「……え、検査?」
キヨヒコは、困惑した表情を浮かべる。
「ええ、少し、お腹の状態を見させてもらいますね」
俺はカエデさんの声で、優しく微笑む。
「……」
キヨヒコは何も言わず、顔を背ける。
でも、耳まで赤くなっているから、バレバレだ。
俺はカエデさんの体で、キヨヒコの顔の前に、お尻を持ってくる。
キヨヒコの目の前には、カエデさんの白ストッキングに包まれた、白色のパンツがあるはずだ。
「……」
キヨヒコの呼吸が、少し荒くなる。
「……」
俺も、心臓が破裂しそうだ。
キヨヒコは我慢できなくなったようで、やさしく撫でる。
「……あっ」
カエデさんの口から、かわいい喘ぎ声が出る。
俺の意識は、カエデさんの体の感覚を、鮮明に感じている。
抵抗しないカエデさんの中身に気づいたみたいで、撫でたあとは顔を埋めてきた。
「……!」
カエデさんの体を通じて、キヨヒコの体温と、彼の呼吸を感じる。
その瞬間、俺の中に、言葉にできない感情が湧き上がってきた。
「キヨヒコ」
俺はカエデさんの声で、彼を呼ぶ。
でも、その声は、自分でも驚くほど、優しく、甘かった。
「カエデさん、ごめんなさい。でも、どうしても……」
キヨヒコは顔を埋めたまま、掠れた声で謝る。
彼の声には、後悔と、それでも止められない欲望が、混ざり合っていた。
「……いいよ」
俺はカエデさんの体で、彼の頭を優しく撫でる。
「……もう少し、このままで」
俺はカエデさんの体で、彼の温もりを感じながら、目を閉じた。
(ごめんなさい、カエデさん。でも、少しだけ、許してね)
b771adb4 No.4100
その翌日、俺は再びキヨヒコの病室を訪れていた。
キヨヒコは相変わらずベッドの上だったが、今日はいつにも増して不機嫌そうな顔で腕を組んでいる。
「どうした、キヨヒコ。また病院食に文句でもあんのか?」
「違う……あいつだよ、あいつ!」
キヨヒコが目線で示したのは、向かいのベッドだった。
そこには、見るからに今風な雰囲気の男子大学生が入院している。
足の骨折らしいが、なにやらスマホを弄りながらニヤニヤとしていた。
「あの大学生、四六時中、自分の彼女の自慢話ばっかりしてくるんだよ。『俺の彼女、超かわいくてさ~』『毎日お見舞いに来てくれるんだよね~』って……。で、実際見たら、悔しいけど確かにめちゃくちゃ可愛いんだよ! 毎日のように来ては、俺の目の前でイチャイチャラブラブを見せつけてきやがる!」
キヨヒコは嫉妬で顔を歪ませながら、ボソッと呟いた。
「今日もあと少ししたら、その彼女が来るらしくてさ。なぁタカシ、あの大学生にギャフンと言わせてくれ」
「ギャフンって。きょうびギャフンなんて使わねぇだろ」
「いいから! 俺はもう限界なんだよ! あの彼女に憑依して、あいつを完膚なきまでにギャフンと言わせてくれ! ついでに俺にも何かこう……おこぼれをくれ!」
「おこぼれって……お前、ノープランで言ってるだろ」
「おう、ノープランだ! だからお前の天才的な閃きでなんとかしてくれ!」
開き直ったキヨヒコに呆れつつも、俺はフッと口元を緩めた。
隣で毎日のようにカップルの熱烈なラブラブを見せつけられる独身の男の苦悩は、まあ理解できなくもない。
「はぁ、分かったよ。そこまで言うなら、ちょっと懲らしめてやるか」
「マジで!? やったー!」
「お前は黙って見てろ。完璧なシナリオで、あの大学生を撃沈させてやるから」
それから十分ほど経った頃、病室のドアが控えめに開いた。
「拓海く~ん、入るね?」
入ってきたのは、ふんわりとした雰囲気のショートボブの美少女だった。
透き通るような肌に、小動物のような可愛らしい瞳。
確かに、キヨヒコが嫉妬するのも納得のレベルの美少女だ。
「あ、愛梨~! 待ってたよ~!」
大学生――拓海は、だらしない笑みを浮かべて愛梨と呼ばれた彼女を迎える。
二人は早速、カーテンも閉めずに二人だけの世界に入り込み始めた。
拓海はこちらを見せつけるようにチラチラと見ながら、彼女の手を握っている。
「拓海くん、今日もお足の具合はどう? 私、心配で授業終わってすぐ走って来ちゃった」
「愛梨は本当に優しいなぁ。愛梨の顔見たら、痛みなんて吹き飛んじゃうよ」
(なるほど……これはキヨヒコじゃなくても鬱陶しいな)
俺はキヨヒコと目配せを交わすと、静かに席を立った。
「ちょっとトイレに行ってくる」
俺は病室を出て、廊下の突き当りにあるトイレの個室に滑り込んだ。
鍵を閉め、便座に腰を下ろす。
集中力を高め、壁の向こうにいる「愛梨」という少女の波長を探る。
病院の廊下に漂う独特の空気感の中、先ほど捉えた彼女の気配へと、自分の意識を一本の糸のように伸ばしていく。
(ターゲット、確認)
彼女の意識と同調し、スッと入り込んでいく感覚。
身体が軽く、そして華奢になる。
甘い香水の匂いが鼻腔をくすぐり、視界が拓海の鼻の下を伸ばした顔へと切り替わった。
――憑依完了。
愛梨の体を手に入れた俺は、拓海の手を握り返しながら、心の中でニヤリと笑った。
さて……ノープランなキヨヒコのために、最高のドッキリと「おこぼれ」を用意してやるとするか。
83ab4655 No.4101
「拓海くん、喉乾かない? わたし、何か飲み物買ってくるね」
俺は愛梨ちゃんの可憐な声でそう切り出すと、返事も待たずにさっさと病室を後にした。
拓海の「えっ、あ、うん! ありがとー!」という呑気な声を背中に浴びながら。
病院内の売店へ向かい、缶ジュースを4本購入する。
「すみません、袋をふたつに分けてもらえますか? 2本ずつで」
店員さんに愛想よくお願いして、ジュースが入った袋を両手にひとつずつ提げた。
準備は万端。
俺はそのまま、病院の多目的トイレへと滑り込んだ。
まずは洗面所の鏡の前に立ち、己――いや、愛梨ちゃんの姿をまじまじと見つめる。
(うわ、マジでめちゃくちゃ可愛いな……。肌もモチモチだし、目もくりっくりじゃん。拓海の野郎、毎日こんな可愛い子とイチャついてたのかよ。これは確かにギャフンと言わせないと気が済まないわ)
ため息をつきながら、服の上から胸を下からそっと持ち上げてみる。
(!? 重っ! え、待って、カエデさんよりデカくないかこれ? 愛梨ちゃんの記憶まで読めるわけじゃないから正確なカップ数は分からないけど、手のひらにずっしり来る感じがヤバい。こんなので上目遣いされたら、どんな男もイチコロだろ)
一人で興奮しそうになるのをグッと抑え、俺は個室に入って鍵をかけた。
(よし、ここからが本番だ! 拓海をギャフンと言わせて、ついでにキヨヒコにも最高のおこぼれをやるためのイタズラを開始する!)
狭い個室の中で、俺は愛梨ちゃんの服を脱ぎ始めた。
まずはスカートをはいたま、ゆっくりとパンティを下ろしていく。
(うわ、まだ人肌の温もりが残ってる! なんて罪深い感触なんだ)
続いて上着を脱ぎ、ブラジャーのフックを外す。
豊満な胸が解放され、重力に従ってゆったりと揺れた。
脱ぎ捨てた上下の下着を丁寧に小さく折りたたむと、さっき売店でもらったビニール袋のひとつへ忍ばせた。ジュース2本と一緒に。
(ふぅ……よし、服を元に戻さないと。ノーパンノーブラの愛梨ちゃん爆誕だけど、外見でバレたら元も子もないからな)
下着を着けていない素肌に直接服を着るのは、思った以上に手間がかかった。
生地が引っかかったり、感覚がダイレクトすぎて変な声が出そうになるのを必死に耐える。
(くっ……なんとか元に戻せたはず。よし、完璧!)
脱いだ下着が入った袋と、普通のジュースの袋。
両手を塞ぐ二つのビニール袋を握り締め、俺は病室への廊下を歩き始めた。
(うわぁぁ。股間がめちゃくちゃスースーする。 歩くたびに風が通り抜ける感じがして落ち着かない)
さらに、ノーブラになった豊満な胸は、廊下を歩くわずかな振動だけでプルンプルンと揺れる。
(うっ……ノーブラだと、服の生地が直接当たって……乳首が擦れて固くなってるのが自分でもはっきり分かる! やばい、これ歩くだけで変な気持ちになってくるぞ!? 心もとないなんてレベルじゃない)
顔が赤くなるのを必死に抑え、俺は溢れ出そうな快感と恥ずかしさを耐えながら、キヨヒコと拓海が待つ病室のドアへと手を伸ばした。
60957ec0 No.4113
「拓海くん、お待たせ~! 飲み物買ってきたよ」
俺は愛梨ちゃんの可憐な声と満面の笑みで病室へ戻った。
ノーブラの胸が服の生地と擦れ、乳首がコリコリに固くなっている違和感に耐えながら、まずはキヨヒコのベッドへと歩み寄る。
「はい、これどうぞ! 冷たいうちに飲んでくださいね」
俺はとびきりの笑顔を浮かべながら、下着を隠した方のビニール袋をキヨヒコに差し出した。中にはジュース2本と、小さく折りたたまれた愛梨ちゃんのぬくもりが残るショーツとブラジャーが入っている。
「あ、ありがとうございます」
キヨヒコは鼻の下をだらしなく伸ばし、ニヤニヤとスケベ顔で袋を受け取った。
重みと手触りの違和感に一瞬目を見開いたが、俺が「後でこっそり中を見てね」と言わんばかりにウインクすると、全てを察したように歓喜の表情に変わった。
(よし、キヨヒコへの『おこぼれ』はこれで完璧だ)
次に、俺は拓海の方へと向かう。
「拓海くんのも買ってきたよ。はいどうぞ」
「ありがとー愛梨! やっぱ愛梨は気の利く最高の彼女だな!」
拓海にもう一つの袋を渡すと、俺は彼の隣にあるパイプ椅子にちょこんと腰掛けた。
ノーパンの股間に走るスースーとした感覚に背筋をゾクッとさせながら、深呼吸をする。
(さて、ここからは仕上げだ)
俺は静かに目を閉じ、愛梨ちゃんの身体から自分の意識をそっと引き抜いた。
――精神が肉体から離脱し、空間を移動する感覚。
俺はトイレの個室で目を覚ました。
自分のごつごつとした男の身体に戻った安心感と同時に、さっきまでの過激な感触が残像のように残っている。
「ふぅ、間一髪だったな」
俺は急いでトイレを出ると、何食わぬ顔でキヨヒコたちの病室へと戻った。
ガラッとドアを開ける。
「悪いキヨヒコ、トイレ長引いたわ」
病室に入ると、そこにはカオスな光景が広がっていた。
「え……? え……!? なにこれ、なんで……!?」
パイプ椅子に座っていた愛梨ちゃんが、パニックを起こして自分の胸元と股間を交互に押さえ、真っ赤な顔で震えていた。
憑依されていた間の記憶がない彼女にとって、いきなり下着が消失し、ノーパンノーブラで男子の病室に座っている現状は恐怖でしかない。
「あ、愛梨……? どうしたの、顔すごい赤いけど……」
拓海が困惑して声をかける。
「ち、違うの! 拓海くん、私……私、なんだか変で……っ!」
半泣きになりながら自分の身体の違和感に戸惑う愛梨ちゃんと、何も知らずにおろおろする拓海。そしてベッドの上では、袋の中身を確認したキヨヒコが、声を出さずに『タカシ、お前最高かよ……!』と言いたげな、この世の奇跡でも目撃したような顔で震えていた。
(拓海、お前の彼女は今ノーパンノーブラだ。ギャフンと言えたかは分からんが、大打撃だろ?)
混乱する病室の隅で、俺は静かに勝利の笑みを浮かべたのだった。
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「おいタカシ……俺、決めたんだ」
また別の日。病室を訪れるなり、キヨヒコが真剣な面持ちで俺の手を握ってきた。その目は、かつてないほどギラギラと輝いている。
「またろくでもないこと思いついた顔だな。なんだよ」
「リハビリの先生と……イチャイチャしたい」
「……は?」
俺は開いた口が塞がらなかった。
「お前、カエデさんで満足したんじゃなかったのかよ。今度はリハビリの先生か?」
「いやだって! 俺のリハビリ担当のミサキ先生、めちゃくちゃスタイル抜群の美人なんだぞ!? 毎回リハビリのたびに距離が近くてさぁ、俺の理性が保ちそうにないんだよ!」
「保たなくていいからおとなしくリハビリを受けろ」
「頼むよタカシ! ミサキ先生に憑依して、俺と甘い時間を過ごさせてくれ! 親友の頼みだろ!?」
「絶対に嫌だね! 毎回毎回、俺をなんだと思ってるんだ。犯罪スレスレ……いや、アウトなイタズラに付き合うのはもうごめんだ!」
俺はキッパリと断り、腕を組んでそっぽを向いた。しかし、キヨヒコは諦めない。
「そこをなんとか! 頼む、一生のお願い! エロ本だって追加で何冊でも奢るから! メシも奢る! だから頼むってば~!!」
ベッドの上で土下座スタイルになり、拝み倒してくるキヨヒコ。
あまりの必死さと、病室に響き渡る情けない大声に、俺はこめかみを押さえた。
「……ハァ。分かった、分かったから声を落とせ! まったく、お前は本当に反省ってものを知らないな……」
俺の折れた返事に、キヨヒコはぱっと顔を輝かせた。
「マジ!? サンキュータカシ! さすが持つべきものは霊能力者の親友だな!」
「調子のいいこと言うな。で……今回はどうしたいんだよ?」
俺が尋ねると、キヨヒコは一瞬フリーズし、ポリポリと頭をかいた。
「……え?」
「え、じゃねぇよ。ミサキ先生に憑依して、お前とどうイチャイチャしたいんだって聞いてるんだよ。具体的なシチュエーションは?」
「……ノープランだ」
「またノープランかよ!!」
思わずツッコミを入れた俺に、キヨヒコは悪びれもせずニヤリと笑った。
「だってよぉ、俺はミサキ先生と甘い雰囲気にさえなれればそれで満足なんだよ! あとはお前の天才的なアドリブと憑依テクニックに全部丸投げする!」
「丸投げすんな! はぁ……もういい、勝手にしろ。後で後悔しても知らんからな」
俺はあきれ果てつつも、廊下へ出てリハビリルームの様子を窺うことにした。
またしても親友の欲望のために、俺の霊能力が酷使されようとしていた。
5cd6a02a No.4136
俺はリハビリルームの影から、ターゲットのミサキ先生を観察した。
長髪をうしろで一つに束ね、白いポロシャツに紺のジャージパンツ。
タイトなウエアの上からでも分かる、キュッと引き締まったウエストと、モデルのようにすらりと伸びた美脚。
確かに、キヨヒコが鼻の下を伸ばすのも納得の抜群なスタイルだ。
(ノープランで投げやがって。だが、やるからには完璧にやってやるか)
俺は男子トイレの個室に駆け込むと、速攻で集中し、ミサキ先生の意識と同調した。
――憑依完了。
(うわ、身体がすごく引き締まってる! ポニーテールが首筋に当たってチクチクするな)
ミサキ先生の身体を手に入れた俺は、そのままリハビリルームへ向かい、キヨヒコのカルテを手にした。
「キヨヒコさーん、リハビリの時間ですよー」
俺はミサキ先生の爽やかで少し大人っぽい声で病室へ入っていった。
「あ、ミサキ先生! よろしくお願いします!」
ベッドの上でキヨヒコがソワソワと待ち構えている。
拓海は不在のようで、病室には俺(ミサキ先生)とキヨヒコの二人きりだ。カーテンをシャッと閉め、密室を作る。
「今日はですね、特別に『マンツーマンの密着ストレッチ』を行いますね」
「えっ……ミ、密着ストレッチ!?」
キヨヒコがわかりやすくテンパり始める。ノープランのあいつに代わって、俺が最高に甘くて刺激的なシチュエーションをプロデュースしてやることにした。
「はい、じゃあベッドに仰向けになってください。まずは股関節の可動域を広げますね」
俺はミサキ先生のしなやかな体で、キヨヒコのベッドに片膝をついて乗り上げた。
ポニーテールからふわりと香る、爽やかな柑橘系のシャンプーの匂い。
「っ! み、ミサキ先生、距離が……っ!」
「ダメですよ、キヨヒコさん。もっと力を抜いて……んっ」
俺はわざとらしく吐息を漏らしながら、キヨヒコの太ももを自分の胸元に押しつけるようにしてストレッチを開始した。
ポロシャツ越しとはいえ、ミサキ先生の豊満で弾力のある胸が、ダイレクトにキヨヒコの足に当たっている。
「あっ……あ……っ!」
「ふふ、キヨヒコさん、ここがすごく硬くなってますね……?」
俺は耳元で甘く囁きながら、体重をかけてじっくりと体を寄せていく。ミサキ先生の美しい顔が至近距離まで迫り、キヨヒコの顔はゆでダコのように真っ赤だ。
「先生。 俺、俺もう限界……っ!」
「ダメです、最後までしっかりリハビリしないと……ん……はぁっ」
自分の出す色っぽい喘ぎ声に、俺自身(の中身)も少しクラクラしてきた。
ミサキ先生の身体の感触と、キヨヒコのパニックぶりが最高に面白い。
ノープランから始まったイタズラだったが、キヨヒコにとっては夢のような「お仕置き」兼「ご褒美」の時間になったようだ。
225634fe No.4143
「あの、ミサキ先生? 声がちょっと……」
キヨヒコが完全に理性を失いかけた、その時だった。
「ミサキさーん! 3号室の患者さん、準備できましたよー!」
廊下から別の看護師の声が響き渡る。
ハッと正気に戻りそうになるキヨヒコ。
(ちっ、いいところだったのに)
俺はミサキ先生の体で、咄嗟にキヨヒコの耳元へ顔を寄せた。
吐息が耳孔をくすぐるほどの至近距離で、甘く低めの声で囁く。
「続きは、また次のリハビリの時にね。キヨヒコくん」
「ふぎゃっ」
変な悲鳴を上げるキヨヒコを置き去りにして、俺はミサキ先生の体で素早くカーテンを開け、颯爽と病室を後にした。
廊下を歩きながら、まずは多目的トイレへと滑り込む。
個室で鍵を閉め、ふぅと深呼吸。
「……っ、危ねぇ危ねぇ。ミサキ先生の身体、体幹がしっかりしすぎてて、力加減間違えたらキヨヒコの足を折るところだったぞ」
自分の出していた甘い声の余韻に少し照れつつも、集中して意識を自分の肉体へと引き戻す。
――精神が解き放たれ、トイレの個室で目を開ける。
ごつごつとした男の骨格、いつもの着慣れた服の感覚。
無事に自分の身体へ戻った俺は、鏡で身だしなみを整えてから、何食わぬ顔でキヨヒコの病室へと向かった。
ガラッとドアを開ける。
「おうキヨヒコ、リハビリ終わったか?」
病室に入ると、そこにはベッドの上で真っ白な灰になったような顔で、天井を見上げるキヨヒコがいた。
「……タカシ」
「なんだよ」
「俺、ミサキ先生のこと、本気で好きになったかもしれない」
「お前が今恋したのはミサキ先生の皮をかぶった俺だよ。目を覚ませ」
俺の冷ややかなツッコミに、キヨヒコは「うわぁぁぁぁ! 聞きたくなかった! 聞きたくなかったその事実!!」と頭を抱えてベッドの上でゴロゴロと転がり回った。
「だいたいお前がノープランなんて言うからだろ。感謝こそすれ、文句言うなよな」
「感謝はしてる! めちゃくちゃ最高だったよ! 胸の柔らかさとか匂いとか全部! でも……でも中身がお前だと思うと……俺の甘い思い出がっ!」
「知るか」
悶絶する親友の姿を見下ろしながら、俺は呆れ半分、面白さ半分でフッと笑った。
(まったく……次はどんな無理難題を言ってくるのやら)
病院の窓から差し込む夕日を浴びながら、俺は次の「暇つぶし」に思いを馳せるのだった。
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愛梨ちゃんの回をおかわり。
ba8e3f34 No.4264
数日後の午後。
俺は再び、キヨヒコの病室を訪れていた。
「あーあ、拓海の奴、リハビリで長引いてやがんな」
キヨヒコがベッドの上で欠伸をかみ殺しながら言った。向かいの拓海のベッドは、カーテンが開け放たれたままガラ空きになっている。
その時、コンコンと控えめなノック音が響き、病室のドアが開いた。
「拓海く〜ん? あ……」
入ってきたのは、あの愛梨ちゃんだ。ふんわりとしたショートボブを揺らし、今日は可愛らしい花柄のワンピースを着ている。
拓海がいないことに気づくと、隣のベッドにいる俺とキヨヒコに小首をかしげて声をかけてきた。
「あの……拓海くん、どこに行ったか分かりますか?」
「拓海君なら、さっきリハビリ室に連れていかれたよ。あと三十分くらいは戻ってこないんじゃないかな」
キヨヒコが目ざとく鼻の下を伸ばしながら教えてあげる。
「そうなんですね。教えてくれてありがとうございます」
愛梨ちゃんは愛くるしい笑顔でお礼を言うと、誰もいない拓海のベッドの縁に腰を下ろした。
少し退屈そうに携帯をいじっていたが、やがて小さく欠伸をすると、そのまま拓海の枕に顔を埋めるようにして、ベッドに横になってしまった。
「拓海くんの匂い……」なんて呟きながら、少し目を細めている。
ワンピースの裾が少しだけ捲れ上がり、白い太ももがチラリと覗いていた。
キヨヒコが俺の袖を激しく引っ張ってくる。
その目は血走り、完全に言葉を失っていたが、顔が雄弁に語っていた。
(おいタカシ! チャンスだ! 拓海がいない今が最大のチャンスだろ!!)
「たく、お前は本当に懲りない奴だな」
俺は呆れたように囁き返したが、ニヤリと口角を上げた。
愛梨ちゃんは拓海のベッドで完全に油断しきって、ウトウトと船を漕ぎ始めている。
「よし……それじゃ、憑依の時間だ」
俺はキヨヒコに目配せすると、すっと病室を抜け出し、いつものようにトイレの個室へと向かった。
鍵を閉め、便座に腰を下ろす。
深呼吸を一つ。集中力を高め、病室のベッドで横になっている愛梨ちゃんの波長へと自分の意識を伸ばしていく。
(ターゲット、愛梨ちゃん……同調開始)
すーっと意識が吸い込まれていく感覚。
身体が軽く、可憐になり、拓海のベッドのシーツの匂いと、ワンピースの柔らかい生地の感触が全身を包み込む。
――憑依完了。
愛梨ちゃんの身体でそっと目を開けると、すぐ目の前のベッドから、キヨヒコが唾を飲み込む音が聞こえてきた。
(さて……拓海が戻ってくるまでの三十分間、どうやって遊んでやろうか)
俺は愛梨ちゃんの身体で、ゆっくりと体を起こした。
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「ん……拓海くん、まだ戻ってこないのかな……」
俺は愛梨ちゃんの可憐な声で小さく独り言をつぶやきながら、ゆっくりと拓海のベッドの上に腰掛けた。
チラリと隣のベッドに目をやると、キヨヒコが息を飲んでこちらを注視している。
俺は愛梨ちゃんの表情のまま、少しだけ上目遣いになって熱っぽい視線をキヨヒコへと送った。
「なんだか……拓海くんのベッドにいると、身体が熱くなっちゃう……」
そう呟きながら、俺は花柄ワンピースの裾をゆっくりと持ち上げていく。
すらりと伸びた白い太ももが露わになり、その先には――清楚なイメージとは裏腹に、極細の紐で結ばれた純白のひもパンが隠されていた。
「あっ……見えちゃう……」
俺は愛梨ちゃんの可愛らしい顔をポッと赤らめさせると、そのまま両膝を大きく左右に開き、大胆なM字開脚の体勢をとった。
白く柔らかい肌と、華奢なひもパンが隠すことなくキヨヒコの目の前に晒される。
「うそ……私、拓海くんのこと考えたら……こんなになっちゃった……」
恥ずかしそうに片手で顔を覆いながらも、もう片方の華奢な手をゆっくりと股間へ伸ばしていく。
指先が、ひもパンの薄い生地越しに秘められた部分を優しく撫でまわした。
「んっ……あぁ……っ」
愛梨ちゃんの可憐な口から、甘く切ない喘ぎ声が零れ落ちる。
(うわ、愛梨ちゃんの体、感触が敏感すぎる! 指が触れるだけでゾクゾクして、全身に電撃が走るみたいだ!)
「拓海くん……拓海くん……っ」
俺は独り言のように彼氏の名前を呼びながら、ひもパンのクロッチ部分を横にズラし、素肌に直接指を走らせ始めた。
小さく腰をくねらせるたびに、ワンピースの胸元が大きく揺れ、上気したピンク色の頬と潤んだ瞳が淫らで可愛らしい表情を作り出す。
「あっ……んんっ!ダメ、気持ちよくて……声出ちゃいそうっ!」
上体を起こしてキヨヒコの方をチラリと見つめると、彼は顔を真っ赤にして鼻血が出そうなほど目を見開いていた。
「ねぇ……キヨヒコさん……拓海くんには、内緒にしてね? んぁっ!」
愛梨ちゃんのかわいい表情と色っぽい喘ぎ声を響かせながら、俺はそのまま自分自身の手で、背徳的で甘い指先のアクションをさらに早めていった。
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※ 愛梨 (タカシ) は、拓海くんがリハビリで30分間戻ってくるまで、愛梨の身体からけして幽体離脱しないよう配慮をお願いします。あと、いい具合にキヨヒコと 愛梨 (タカシ) が戯れる感じのいいエピソード、ならびに拓海と 愛梨 (タカシ) とのいちゃいちゃエピソードを希望。できれば愛梨ちゃんの記憶を読みながら、タカシが彼女の身体を使い回す描写もほしい (画像つきで)
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(そうだ、俺の能力は相手の『記憶』までは読めない。だが、その『体が覚えている動作』なら自然と再現できる)
そう思い至った瞬間、愛梨ちゃんの体に刻まれた記憶が引き出されたのか、指先の動きが自然と変化した。
「あっ……ん……っ」
ベッドの上で仰向けになっていた体は吸い寄せられるように翻り、俺は自ずと四つん這いになっていた。
両膝と両肩でしっかりと体を支え、お尻を少し高く持ち上げるような体勢をとる。
これが、愛梨ちゃんがいつも一人でしている時の、慣れ親しんだ体勢らしい。
両手が空いたことで、指動きはさらに大胆に、そしてスムーズになった。
ひもパンを脇に大きくズラし、剥き出しになった熱い秘所に両手の指先を絡めるようにして触れ合わす。
「ふぁ……あぁっ! 拓海くんっ、拓海くんっ!」
お尻をキュッと振りながら、自分で自分を貪るように股間を刺激する。
四つん這いの姿勢によって、花柄ワンピースの胸元から覗く豊満な胸が重力で下がり、指の動きに合わせてゆっさゆっさとなまめかしく揺れた。
その極上の光景と、病室に響き渡る愛梨ちゃんのかわいい喘ぎ声に、キヨヒコは完全に理性を飛ばしかけていた。
「あ……愛梨ちゃん……っ!」
キヨヒコは呼吸を荒くし、我慢できなくなったようにベッドから身を乗り出すと、震える手を愛梨ちゃんの太ももやお尻に向かって伸ばしてきた。
触れたくてたまらないという、切実でスケベな手がすぐそこまで迫る。
しかし、俺はその手をすんでのところでスッと交わした。
(ダメだ、キヨヒコ。触らせるわけにはいかない)
俺の憑依能力で悪ノリには付き合ってやるし、キヨヒコに最高のおこぼれを見せてやるが、これ以上の直接的な身体接触は明確な「一線を越える行為」だ。
他人の彼女の体に触れさせるのはアウト。
こうして愛梨ちゃんの体での自慰行為を見せつけることこそが、俺の中で決めたギリギリのボーダーラインだった。
「ダメだよ……キヨヒコさん……っ」
俺は愛梨ちゃんの潤んだ瞳でキヨヒコを制するように見つめ、上気した顔で首を振る。
「拓海くん以外の男の人に……触られたら……わたし……っ、あっ……んぅぅっ!」
触らせない焦らしも相まって、自らの指先から伝わる快感が一気に跳ね上がる。
M字開脚から四つん這いへ、彼女の体が覚えている完璧な体勢で行われる自慰行為は、キヨヒコにとって触れることすら許されない最高の拷問であり、至高のご褒美となっていた。
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「なんでだよ、あのカエデさんの時は、触らせてくれたじゃないか……っ!」
キヨヒコは悔しそうに手を宙で泳がせながら、血走った目で抗議してくる。
確かに、あの時はパンツを直接触らせたりはしなかったが、カエデさんの体を通じてキヨヒコの頭を撫でさせたり、ある程度の密着は許していた。
「あの時とは……状況が違うのっ!」
俺は愛梨ちゃんの切なげな声色を借りて、艶めかしく首を横に振った。
「カエデさんは……病院のスタッフだし、キヨヒコさんも患者で……その、魔が差したっていうかっ。でも、私は……拓海くん以外の男のひとに、こんなところ……絶対にダメなの……っ! 見せるだけでも……もう、頭がおかしくなりそうなの……っ!」
そう言い訳しながらも、愛梨ちゃんの体は快感に溺れ、四つん這いの姿勢のまま細かく震えている。
「はぁっ、んっ……あ……っ!」
自らの指で激しくかき混ぜ続けたせいで、愛梨ちゃんの白色のひもパンは、あふれ出した愛液で完全にぐっしょりと濡れていた。
薄い布地が肌にぴったりと貼りつき、蜜に濡れた秘所の形がくっきりと透けて見えるほどだ。
(やばい、感度が良すぎて頭がおかしくなりそう。愛梨ちゃん、普段一人でする時どんだけ溜め込んでるんだよ!)
さらに、四つん這いで前屈みになっているせいで、豊満な胸が無防備に垂れ下がり、服の生地がピンと張っている。
「っ……あ……!」
俺は愛梨ちゃんの意思に反して、自分の両手でその大きく膨らんだ胸をぐっと掴み、ブラジャー越しに硬く尖りきった乳首を指先で強くつまみ上げた。
「ひゃうっ!? んあぁっ!!」
ブラジャーのレース越しにダイレクトに刺激された乳首は、衣擦れのヒリヒリとした痛みを伴いながらも、脳を焼き切るような甘い快感を全身に走らせる。
「くぅっ……乳首、こんなに硬くなってる……っ。服が擦れるだけで……イッちゃう……っ!」
愛梨ちゃんのかわいい顔が、快感と恥ずかしさで真っ赤に歪み、潤んだ瞳から一筋の涙がこぼれ落ちる。
自慰の指の動きと、自分で胸をつまみ上げる二重の責め苦に、愛梨ちゃんの体はガクガクと盛大に痙攣した。
「み、見られてるのに……こんなに感じちゃうなんて……私、変になっちゃう!はぁっ、んぁっ、た……拓海くん!」
ボーダーラインギリギリの背徳的なショーを見せつけられ、キヨヒコはもはや喉から変なうめき声を漏らすだけで、完全に硬直していた。
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しかし、度重なる愛梨ちゃんへの憑依によることと、愛梨ちゃんの身体で自慰行為をキヨヒコに見せつけた結果がこうをそうしたのだろうか。愛梨ちゃんの身体を使い回している俺ーータカシは、自分でも知らず知らずのうちに自分の憑依能力のレベルと熟練度が少し高まっていることに、薄々とは自覚をし初めていた。レベルが上がるとどうなるか。今、愛梨ちゃんの意識は眠らせた状態にあるのだが、この「誰か」に憑依されているという状況を、本物の愛梨ちゃんも次第に「俺」という異物を段々と受け入れていかざるを得ない状況になったということだ。
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「俺」という異物を受け入れてしまった、本来の持ち主である愛梨ちゃんは今まで自分が感じたことのない甘い快楽や悦楽を何度か相互受信で受け取ってしまった結果、自分ひとりでは到達しきれない女の子の気持ちよさを知ってしまった。俺の能力では他者の記憶を読むことまではできなかったものが、今では本物の愛梨ちゃんの魂に刻まれた数々の記憶が俺の中に逆輸入されてきて、俺が知らないいくつものことを、知っていくきっかけになった。俺の記憶は愛梨ちゃん、愛梨ちゃんの記憶は俺のもの、というようにどちらかが欠けていてもいけないものとなっていること。これがひとつめ。
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ふたつめは、俺の能力レベルが上がったことで「分魂(ぶんこん)」と「洗脳」等の能力が新たに備わったことだ。1度憑依したことのあるカエデさんという看護師のお姉さんの身体には、「タカシ=俺という分魂」が憑依することで、愛梨ちゃん=俺本来の魂という身体とは分離した状態で切り離して行動をすることが可能になったこと。キヨヒコが望めば俺は愛梨ちゃんの「一線を越えないギリギリのボーダーライン」をたもちつつ、分離体のカエデさんの身体でキヨヒコにおこぼれや過度ないちゃいちゃを見せつけてやることは可能になったということだ。また、俺自身1度愛梨ちゃんの身体から抜け出たとしても、愛梨ちゃんの身体の奥底には「俺」という魂が完全に消え去ることはなく残り続けることになり結果的に愛梨ちゃんの身体にまた舞い戻ってくることができる。
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また元々の俺の身体も全くの使い物にならなくなったわけじゃない。愛梨ちゃんの魂が入り込むことで、愛梨ちゃんは俺=タカシとして行動することができるようになる。つまり、部分的な変声が可能になるということ。タカシの口から漏れ出るものは元々の俺の声と愛梨ちゃんの声を使い分けられるのだ。逆に愛梨ちゃんの口から漏れ出るものは愛梨ちゃんが元々持っている綺麗で可憐で切なげな可愛い声のものと、俺が持ち合わせていた声のものを状況に応じて使い分けができる、そういうことである。
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(もうすぐ、拓海くんがリハビリから戻ってくるんだから、しっかりしなきゃ)
俺ーー、タカシは愛梨ちゃんの記憶を読み込みながらしぐさや話し方で他人だとバレないよう、自分の行動を改めて愛梨ちゃんの身体の状態で見直すことにした。「愛梨ちゃんになりきる」ことを優先させたわけだ。
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愛梨(あいり)ちゃんの身体に同調している今の俺、タカシは実は愛梨ちゃんのふりをするのにだいぶ免疫ができていた。声と姿を借りつつも「一線は越えないギリギリのボーダーライン」は自分の中で明確に線引きをしつつ、もうまもなくしてリハビリから戻ってくる拓海(たくみ)に備えてただ待っているというわけにはいかない。せっかく俺の能力が増したんだ。どうせやるなら、キヨヒコがおおいに困惑するであろう、愛梨ちゃん (俺) • 看護師のカエデさん • リハビリのミサキさん • あとは……… 、前回邪魔されてしまった回も含めて、そこに拓海も巻き込むシナリオはどうだろう ? と、こんなことを、愛梨ちゃんの内心で俺ことタカシはひそかに思い描くことにした。
(まぁ、どんなハプニングが起こるかわからないから、俺もいい練習ができたと思って、これを機に少し憑依の熟練度を地道に上げていくとするか。キヨヒコに無理難題を突っ込まれない限りは、な ……… )
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No 4336 ~4344 等の設定の追加を新たに含んだ状態で、愛梨ちゃん (タカシ) を中心に、キヨヒコ、リハビリから戻ってきたばかりの拓海がどうなったのかのエピソードの続きを希望 ((出来ればそこに看護師のカエデさん、キヨヒコ担当のリハビリのミサキさん、拓海担当のリハビリの女性等も含んでくれるとなおありがたい。 ※ 愛梨ちゃん (タカシ)、キヨヒコ、拓海、カエデさん、ミサキさん、その他。なるべくイラスト付きで)。