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「よし、完璧」
鏡に映る自分――いや、バレーボールサークルの文香先輩の顔を見て、俺(キヨヒコ)は小さく笑みを浮かべた。
俺には、他人に乗り移る『憑依能力』がある。
この能力の恐ろしい(そして最高な)ところは、対象の記憶から喋り方のクセ、人間関係、専門知識まで丸ごと脳内から覗き見できる点だ。
憑依された側はただぐっすり眠っているような感覚で、その間の記憶は一切残らない。
だから、なりすますなんて朝飯前。
今日の俺は、誰もが憧れる、ちょっとクールで頼れる文香先輩そのものだった。
そして今、俺(文香)がどこにいるかというと――。
「文香、今日もお疲れ! 次の練習試合のシフトなんだけどさー」
「あ、うん。後で見とくね」
熱気と柔軟剤の香りが混ざり合う、体育館の女子更衣室。
ここは男子禁制、男の妄想が詰まった聖域。
しかも今は、バレーサークルだけでなく、バドミントンやダンスサークルなど、様々な部活の女子たちが一斉に帰りの着替えをしているゴールデンタイムだった。
視界の右を見れば、ユニフォームを脱ぎ捨ててブラジャー姿になっているダンスサークルのギャル。
左を見れば、「ふぅ」とため息をつきながら、汗ばんだ生足をマッサージしているバドミントン部の黒髪美女。
どこを向いても、普段の大学生活では絶対にお目にかかれない「女子のリアルな生着替え」が繰り広げられている。
(おいおい、天国かよ……!)
内心で激しくガッツポーズを決めつつも、顔はあくまで文香先輩のクールな表情をキープする。
記憶をトレースしているから、どんな風に振る舞えば怪しまれないかは完全に把握していた。
「文香、何ボーッとしてるの? 早く着替えないと、いつものカフェ閉まっちゃうよ?」
サークルの同期の女子が、Tシャツを頭からすっぽり被りながら声をかけてきた。
「あ、ごめんごめん。ちょっと今日のスパイクのフォーム、反省してて」
「相変わらずストイックだねぇ。ほら、早く早く!」
「そうだね」と微笑みながら、俺は文香先輩のスポーツブラのホックに手をかける。
自分の手で、憧れの先輩の体を脱がしていくという、奇妙で、それでいて強烈にスリリングな背徳感。
周りの女子たちの無防備な裸体を視界に収めながら、俺は文香先輩としての「日常」を完璧に演じ続けていた。
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「そうだね」と微笑みながら、俺は文香先輩のスポーツブラのホックに手をかけた。
文香先輩はスタイル抜群の巨乳だ。
これだけ豊かな胸だと服の脱ぎ着もいろいろと大変そうだが、さすがに本人の記憶と身体感覚を完璧にトレースしているだけあって、着替えの動作自体に手こずることはない。
指先はスムーズにホックへと伸びる。
――だが、その瞬間だった。
「うわっ……!?」
背後から伸びてきた両手が、文香先輩の豊かな胸を容赦なく、下からガシッと掴み上げてきた。
「きゃっ!?」
不意を突かれ、文香先輩の喉から自分でも驚くような高い悲鳴が飛び出す。
同時に、背中に柔らかくも確かな質量が押し当てられた。下着越しに伝わる、その主のブラとおっぱいの感触。
振り向くまでもない。
文香先輩の記憶が、このふざけた悪戯を仕掛けてくる相手の正体を瞬時に弾き出した。
同じバレーサークルの同期で、悪友の『沙織(さおり)』だ。
「ちょっとぉ、文香。また大きくなったんじゃない?」
沙織は悪びれる様子もなく、文香先輩の重みのある胸を下からタプタプと手のひらで弾ませるようにして、その極上の感触を文字通り楽しんでいる。
背中に押し付けられた沙織の胸の感触と、自分の(正確には文香先輩の)胸を揉みしだかれている奇妙な快感が脳を直撃し、俺の理性が一瞬でパニックを起こしそうになる。
(おいおいおい! 女子同士って、普段こんなことしてんのかよ……!?)
内心の興奮を必死で抑え込み、俺は完全に文香先輩になりすました。
沙織の記憶、いつもの距離感、文香先輩ならどう返すか――。
「もう……相変わらずセクハラ全開なんだからっ!」
俺は文香先輩の呆れたような声を完璧に再現しながら、沙織の脇腹に向けて、あえて少し強めに肘を後ろへ突き出した。
「いったぁい! ちょっと文香、マジなやつじゃん!」
「当然でしょ? 早く着替えないと置いてくからね」
ツンとすました顔で沙織を小突いて身をよじり、その拘束から逃れる。
沙織は「ちぇー、ケチ」と笑いながら自分のロッカーへ戻っていったが、俺の心臓はまだ文香先輩の胸の内でバクバクと激しく高鳴っていた。
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(ハハッ、文香先輩の心臓が今は俺のものってか!!)
視線を落とせば、まだスポーツブラに包まれたままの文香先輩の巨大な胸が、呼吸と共に緩やかに上下しているのが見える。
(……この状況、むしろチャンスじゃないか?)
俺は周囲を素早く確認した。
幸運にも、他の女子たちはそれぞれの会話やスマホに夢中で、こちらを気にしている様子はない。
完全に死角。
そして、自分自身が文香先輩そのものの肉体を持つ今なら、この極上のおっぱいを「自由」に堪能しても誰にもバレるわけがないのだ。
ゴクリと、文香先輩の喉が鳴る。
自分(文香先輩)の喉なのに、自分の意思で動かせるという歪な感覚。
俺は逸る気持ちを抑え、そっと、しかし迷いなく自分の(文香先輩の)右手を、スポーツブラの中に滑り込ませた。
文香先輩のブラの中に潜り込んだ自分の手が、まず感じ取ったのは、しっとりとした汗ばんだ肌の質感だった。
バレーサークルでの全力プレーとその後の軽いランニングでかいた汗が、彼女の豊満な乳房全体に薄くまとわりついている。
だがそれは決して不潔な印象ではなく、むしろほんのり甘い体臭と混ざって、雄の本能を直撃するようなフェロモンとなって鼻腔をくすぐってきた。
そして何より――
(うおっ……!!)
掌に触れた途端、圧倒的な量感が全身を襲った。
片手では到底収まりきらない超重量級の肉塊。
それが、指の動き一つに応じてむにゅむにゅと自在に形を変え、信じられないほどの弾力と柔らかさを伝えてくる。
まるで極上の温泉豆腐に手を入れているような錯覚。
けれどもその中心部分だけは少しだけ硬く隆起していて、そこを親指でそっと撫でると、ピリッとした微かな刺激が背筋を走った。
(これが文香先輩の乳首の感触……っ)
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思わず息を呑む。
普段は冷静沈着な美人の、誰にも触れさせない秘密の蕾。
それが今、自分の支配下にある。
俺はさらに大胆になった。
ブラのカップを少しだけずらし、外気に晒された白磁のように艶やかな膨らみを、両手でしっかりと包み込む。
そして、ゆっくりと円を描くように揉みしだき始めた。
ぐにゅっ……むにゅぅっ……。
手の中で形を変えるたびに、汗で濡れた肌が吸い付くような抵抗感を生み出し、同時に甘く湿った吐息が文香先輩の口から漏れそうになる。
必死に奥歯を噛んでそれを抑えた。
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(くっ、やばい……。声が出そうになる……っ!)
手の中で形を変えるたびに、脳がじりじりと灼けるような感覚に襲われる。
揉んでいる自分の手の感覚と、揉まれている文香先輩の胸の感覚が、脳内で混ざり合って何倍にも増幅されていた。
自分の意思で指を沈めれば、その分だけ胸の奥から甘い痺れが突き上がってくる。
この、自分で自分を極限まで開発しているような奇妙な背徳感は、憑依能力者だけの特権だった。
汗ばんだ肌と肌が擦れ合い、スポーツブラの生地がかすかに擦れる小さな音が、やけに生々しく耳に届く。
「……ん」
必死に堪能していると、ふと、周りの喧騒が少しだけ遠のいたような気がして、俺はハッと我に返った。
更衣室はまだ女子たちの雑談で賑わっている。だが、いつまでもこの体勢で固まっているわけにはいかない。
沙織がいつまた「文香、まだー?」と振り返るかもわからないのだ。
(一度、落ち着け。……いや、でも、せっかくここまで剥き出しにしたんだ)
俺はブラのカップを完全に押し下げ、露わになった文香先輩の左胸をじっと見つめた。
更衣室の蛍光灯に照らされたその肌は、ほんのりと上気してピンク色に染まっている。
大きく、重く、そして信じられないほどに美しい。
自分の手で持ち上げると、ずっしりとした重みが手のひらにダイレクトに伝わってきた。
指先に少しだけ力を込め、今度は下から上へと、その豊満な肉塊をゆっくりと押し上げてみる。
すると、むにゅりと形を変えた胸の隙間から、閉じ込められていた彼女の熱気と甘い香りが一気に立ち上り、鼻腔を容赦なく満たした。
(これが、文香先輩の本当の姿……。誰も知らない、俺だけの秘密)
その時、更衣室の入り口のドアがガラガラと音を立てて開いた。
「お疲れ様ー! あ、みんなまだ着替えてる?」
新しく入ってきたのは、別のサークルの女子たちのようだった。
その声に反応して、何人かの女子が入り口の方を振り返る。
心臓が跳ね上がった。
いくら死角とはいえ、いつ誰の視線がこちらを向くかわからない。
俺は慌ててブラの中に手を引き抜き、カップを元に戻した。
スポーツブラの適度な締め付けが、さっきまで俺が散々弄んでいた胸を再び包み込む。
衣服越しになっても、まだじんじんと熱を持った感触が残っていた。
「……ふぅ」
小さく息を吐き出し、乱れた呼吸を整える。
鏡の中の文香先輩は、少しだけ頬を紅潮させ、心なしか潤んだ瞳をしていた。
それが自分の仕業だと思うと、ぞくぞくするような全能感が全身を駆け巡る。
「文香、本当に遅いよ? 置いてっちゃうからねー」
ロッカーの前でバッグを肩にかけた沙織が、こちらを見てにやにやと笑っている。
「今行くってば。ちょっと、髪が絡まっちゃって」
俺はいつもの文香先輩のクールな声を作り、何事もなかったかのようにTシャツを手に取った。
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「やば、もうこんな時間……!」
着替えを終えてふと更衣室の壁掛け時計に目をやると、針は17時近くを指していた。
そうだ、今日はこの後バイトが入っている。いくら文香先輩の体を満喫したいからといって、お金を稼ぐ現実の生活を蔑ろにするわけにはいかない。
このまま楽しみを優先している時間はない。
俺は一言「先にいくね!」と沙織に声をかけ、更衣室を出てすぐのトイレへと駆け込んだ。
個室に入って鍵を閉めると、再び文香先輩の豊かな胸の感触を味わいたいという強烈な衝動が頭をもたげる。
(いや、我慢だ。ここで欲張ってバイトに遅刻したら元も子もない)
焦る必要はどこにもないのだ。
この極上の能力がある限り、また楽しもうと思えばいつでも彼女に憑依すればいいだけのこと。
「……よし、戻るか」
文香先輩の体で深く息を吸い、俺は頭の中で能力の解除を強く意識した。
一瞬、視界がぐにゃりと歪み、意識が急速に引き剥がされていく。
――その直後。
トイレの個室で、文香は「……えっ?」と短い声を上げて飛び起きた。
さっきまで部活の練習をしていたはずなのに、気がつけば見覚えのないトイレの中にいて、しかもすでに私服に着替え終わっている。
「なんで……? 私、部活の途中から、何してたの……!?」
自分の身に何が起きたのか分からず、文香は激しい混乱と恐怖に襲われ、その場で呆然と立ち尽くすしかなかった。
「……ん」
次に俺が目を開けたとき、目の前に広がっていたのは静まり返った大学の図書館の景色だった。
机の上には広げたままの参考書。
周りの学生たちは、俺がただ「勉強中に少し居眠りをしてしまっただけ」だと思っているようで、気にする様子もなく静かにページをめくっている。
スマホの画面で時刻を確認する。
17時5分前。
「よし、ちょうどいい時間だな」
大きく一つ伸びをして、急いで荷物をバッグに詰め込む。
今から向かうバイト先は、駅前にあるお洒落なコーヒーチェーン店。今日のシフトはウェイターだ。
文香先輩の体に残してきた最高の手触りと、彼女が今頃更衣室のトイレで狼狽しているだろう姿を思い浮かべ、俺は口元に浮かびそうになるニヤけた笑いを必死に噛み殺しながら、図書館を後にした。
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「いらっしゃいませ。1名様ですか? こちらの席へどうぞ」
トレイを片手に持ち、いつも通りの丁寧な物腰で客を案内する。
コーヒーの香ばしい匂いと、食器がぶつかるカチャカチャという音が心地よく響く店内。
夕方のシフトは、学校帰りの学生や仕事終わりの会社員でそこそこ混み合っていた。
手際よく注文を取り、コーヒーを運びながら、俺の頭の中は別のことで一杯だった。
(それにしても、文香先輩のあれは凄かったな)
オーダーを打ち込みながら、つい数十分前まで自分の手のひらにあった、あのずっしりとした重みと柔らかさを思い出す。
自分の手で揉みしだいた時の、汗ばんだ肌の吸い付くような感触。
ブラから溢れ出んばかりだったあの圧倒的な量感。
そして、能力を解いた瞬間に彼女が味わったであろう、記憶が飛んだパニック状態。
それらすべてが、バイト中の単調な作業に強烈な刺激を与えていた。
(さて次は、誰にしようか)
一度あの全能感を味わってしまうと、もう元には戻れない。
お冷を注いで回りながら、俺は店内にいる「次の標的(ターゲット)」に自然と目を光らせていた。
ここは駅前のカフェだ。
獲物には事欠かない。
まず目に留まったのは、窓際の席でパソコンを叩いている仕事帰りのOLだ。
タイトスカートにストッキング、少し着崩したブラウス。
お疲れの様子だが、それが逆に大人の色香を醸し出している。
(あのスーツを、彼女自身の体を使って自分で脱ぎ捨てていく……っていうのも、なかなかの背徳感だよな。大人の女の秘密を覗くのも悪くない)
次に視線を移すと、奥のボックス席で賑やかにパフェを突ついている、学校帰りの女子高生の集団がいた。
短いスカートに、放課後特有の開放的な空気。
楽しそうに笑い合っているが、あの集団の誰か一人に憑依して、友達にバレないように自分の体を触る、なんてスリルも想像するだけでゾクゾクしてくる。
(現役JKの体に乗り移って、あの瑞々しい肌を堪能するのも捨てがたい……)
あるいは、もっと身近なところにも選択肢はある。
カウンターの奥で、真剣な表情でエスプレッソマシンを操作しているバイトの同僚の女子。
シフトが被ることも多く、いつもは愛想よく俺と話している彼女だが、その制服の下がどうなっているのかは知らない。
(いつも一緒に働いているコイツの体を乗っ取って、バックヤードの死角で……ってのも、一番手軽で最高にスリリングかもしれないな)
「キヨヒコくん、2番テーブルの片付けお願いできる?」
不意に、その同僚の女子から声をかけられて我に返った。
「あ、うん。すぐ行く」
爽やかに返事をしながら、俺は心の中でニヤリと笑う。
OL、女子高生、それとも同僚。
全員の記憶も、知識も、そしてその肉体も、俺がその気になればいつでも「俺のもの」にできるのだ。
贅沢な悩みに胸を躍らせながら、俺は次の獲物をじっくりと定め始めた。
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「お疲れ様でしたー」
なんだかんだでピークタイムを乗り切り、夜22時の閉店を迎えた。
そこから店内の清掃やレジ締め、明日の仕込みといったクロージング作業をこなし、バイト先を出たのは23時を回った頃だった。
結局、あの後すぐに次の憑依を実行することはしなかった。
目をつけていた女子高生集団は夜が深まる前に退店していったし、シフトが一緒だった同僚の女の子は、クロージング中に「これから彼氏のアパート行くんだよねー」と嬉しそうに話していた。
(彼氏持ちかよ。まぁ、人の男の家に自分の体で入っていく感覚を覗くのも一興だけど……今日のところはパスだな)
心地よい疲労感を覚えながら、俺は帰りの電車に乗り込んだ。
23時半を過ぎた下り列車。
車内はガラガラで、乗客の姿もまばらだ。
吊り革が電車の揺れに合わせて規則正しく揺れている。
(あぁ、疲れた……。今日はもう帰って寝るだけか?)
そう思いながら、何気なく数個離れたボックス席に目をやったとき、俺の視線が一箇所でピタリと止まった。
そこに座っていたのは、絵に描いたような仕事帰りの美人OLだった。
年齢は20代半ばから後半といったところだろうか。
カチッとした上質なネイビーのジャケットに、膝丈のタイトスカート。
ストッキングに包まれた細くしなやかな足が、心なしかだるそうに組まれている。
綺麗な顔立ちをしているが、長い まつ毛に縁取られた目はうっすらと閉じられ、一日のデスクワークの疲れからか、電車の揺れに身を任せてコックリコックリと小さく揺れていた。
その無防備な寝顔、そして呼吸に合わせてゆるやかに上下する、ブラウス越しでもわかる形の良い胸。
深夜の静かな車内というシチュエーションも手伝って、彼女の持つ「大人の女性の疲れ」が、妙に色っぽく俺の目に映った。
(おいおい、最高の獲物が残ってたじゃん)
昼間の文香先輩のときとはまた違う、ゾクゾクとした興奮が背筋を駆け上がる。
もし今、あの綺麗なOLに憑依したら。
彼女の頭の中にある「大人の男との記憶」や「仕事の知識」がすべて俺のものになる。そして、そのストッキングに包まれた足や、スーツの下に隠された大人の肉体を、自分の意志でどうにでもできてしまうのだ。
車内の乗客はまばらで、誰もこちらを見ていない。
俺は彼女の正面が死角になる位置へゆっくりと移動し、座席に深く腰掛けた。
ターゲットは、目の前でうとうとしている美人OL。
俺は静かに目を閉じ、彼女の意識の奥深くへと、自分の精神を滑り込ませる準備を始めた。
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意識が彼女の脳内へと溶け込んでいく感覚。
一瞬の暗転の後、俺の視界は、先ほどまで眺めていた「美人OLの席」からの眺めに切り替わっていた。
彼女の記憶が、濁流のように俺の脳内へ流れ込んでくる。
名前は真希。27歳。IT企業の営業職。
そして、記憶の端から伝わってきたのは、今日の彼女の「気合い」の正体だった。
(へぇ、今日は勝負の日だったのか)
彼女の意識の奥に、恥じらいと高揚が混ざった記憶が残っている。
大事なプレゼンを成功させるために選んだのは、普段の彼女からは想像もつかないような、レースがふんだんにあしらわれた真っ赤なランジェリーだった。
しかし、その努力は空回りしていた。プレゼンは確かに大成功した。
だが、真希が唯一、その姿を認めてほしいと願っていた憧れの男性社員は、一言の賞賛もくれず、彼女の存在を無視して通り過ぎたのだ。
(仕事は完璧にこなしたのに、結局はただの同僚止まりか。かわいそうな真希さん)
俺は真希の肉体として、座席に深く座り直した。
タイトスカート越しに、微かな締め付けと、下着の摩擦が伝わってくる。
俺はゆっくりと、真希の右手を自分の膝の上へと這わせた。
真希の意志ではない、俺の意志で動く指先。
ストッキングの上から、じわりとゆっくりと、内股の曲線に沿って指を這わせていく。
(っ、いい素材だ)
電車の走行音が車内に響く中、俺は自分の右手をさらに奥へと進めた。
股間の敏感な中心部分。勝負下着のレースが、指の動きに合わせてこすれる。
「ひっ……!」
真希の喉から、漏れそうになった甘い吐息を、俺は力ずくで押し殺した。
彼女の体は、仕事の緊張感と、憧れの先輩に無視された寂しさ、そして今、見知らぬ「誰か」に蹂躙されているという羞恥心で、信じられないほど敏感になっていた。
指先が秘部をなぞるたびに、真希の脳内に「自分が自分を犯している」という倒錯した快感が広がる。
車内の誰も、この席でうとうととしている綺麗なOLが、今この瞬間、猛烈な悦楽に顔を歪ませながら、自分自身を指先で貪っているなんて思いもしないだろう。
(そう、いい子だ。……もっと自分を壊してくれよ、真希さん)
俺は表情を微動だにさせず、窓に映る自分の(真希の)顔を見つめながら、さらに指先に力を込めて、深い快感の渦へと彼女を引きずり込んでいった。
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ゆっくりと、執拗にその輪郭をなぞるたび、真希の体からじわじわと愛液が染み出て、ショーツの薄いレースを湿らせていくのがわかる。
大人の肉体が持つ生々しい熱量と、指先から伝わる予想以上の濡れ具合に、俺自身の背筋にもゾクゾクとした震えが走った。
(これ、マジでヤバいな……)
一度、真希の視界を借りて車内をぐるりと見渡す。
23時半過ぎの車内。
サラリーマン風の男はスマホに目を落とし、奥の席の若者は完全に眠りこけている。
誰もこちらを気留める様子はない。
そして、その視線の先――真希の座る席のちょうど向かい側には、座席に深くもたれかかり、完全に意識を失って「寝入っている俺(キヨヒコ)の身体」が、ただの抜け殻のようにぽつんと座っていた。
自分の本体を、他人の肉体から見下ろすという圧倒的な非日常。
その全能感に突き動かされ、俺はさらに大胆になった。
真希が持っていたネイビーのジャケットを脱ぎ、それを不自然にならないよう膝の上へと広げてかける。
完璧な目隠しだ。
そのジャケットの下で、膝丈のタイトスカートをゆっくりと太ももの上まで手繰り寄せた。
露出したストッキングの太ももが、車内の冷気を受けてかすかに震える。
躊躇はしなかった。
俺は真希の爪を立て、緊張で張り詰めたストッキングの股の部分を、力を込めてピッと引き破った。
伝線が広がる特有の感触と共に、真っ赤な勝負ショーツのクロッチが完全に露出する。
その濡れそぼったクロッチを、指先で器用に横へとずらした。
剥き出しになった、熱く、ひどく濡れた真希の最奥。
そこに、俺は迷わず自分の(真希の)指を挿し入れた。
「……っあ」
指は、驚くほどすんなりと、滑り込むようにして根元まで受け入れられた。
昼間のプレゼンの緊張、そして憧れの先輩に拒絶された虚しさから解放された彼女の身体は、皮肉なほどにこの背徳的な快楽を求めていたのだ。
指を包み込む肉壁はひどく熱く、脈打つように細かく震えている。
(信じられないくらい……あったかい……)
ジャケットの下という完全な死角の中で、俺は指をゆっくりと、しかし確実に奥へと動かし始めた。
電車のガタゴトという走行音に紛れ込ませるように、真希の口から「んむ……」と、熱く湿った吐息が何度も漏れ出すのを、俺は必死に噛み殺し続けた。
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真希の記憶を検索すると、彼女の降車駅は俺が降りる駅よりもさらに数駅先であることがわかった。
つまり、俺の方が先に電車を降りることになる。
(あと15分くらいか。なら、直前までこの極上の体を楽しませてもらうとするか)
タイムリミットが決まったことで、むしろ背徳感と焦燥感が混ざり合い、脳内の興奮は最高潮に達する。
膝の上のジャケットという完璧な盾に守られながら、俺はさらに深く、真希の身体の奥深くへと指を滑り込ませた。
電車の不規則な揺れに合わせて、指をゆっくりと抜き差しする。
そのたびに、真希の体内で溢れ出た愛液がクチュ、と微かな音を立て、指の根元までを濡らしていく。
「ん、っ……」
真希の喉が熱く震え、声を押し殺した吐息が漏れる。
大人の女性の、張り詰めていた緊張が完全に融解していく感覚。
彼女の脳内には、仕事のプレッシャーや先輩への失恋の痛みをかき消すような、圧倒的な快楽の波が押し寄せていた。
指をただ動かすだけでなく、内側の最も敏感な部分をなぞるように、ゆっくりと、しかし確実に刺激を重ねていく。
真希の太ももがかすかに痙攣し、俺(キヨヒコ)の本体が座る向かいの席に向けて、無意識に足が擦れ合った。
自分の本当の体を、快楽に震える他人の体から見つめるという倒錯。
電車の走行音が、まるでこの秘密の行為を祝福するBGMのように耳に響く。
あと15分。
一刻一刻と迫るタイムリミットを惜しむように、俺は真希の身体から溢れる熱量と、指先を包み込む極上の柔らかさを、一滴残さずその感覚に刻み込むようにして味わい続けた。
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時間を忘れ、まるで泥濘を深く進むように、ゆっくりと指を動かし続ける。
真希の記憶から引き出した「彼女自身の最も敏感な場所」へ、2本の指先を正確に沈め、執拗にその一点を擦り上げるようにして刺激を重ねていく。
深夜のまばらな車内、膝の上の上着、そして向かい側に座る「抜け殻の男」。
この異常極まるシチュエーションが、彼女の脳を強烈に狂わせていた。
憧れの先輩に拒絶された寂しさを埋めるように、真希の身体は自ら与える快楽を底なしに吸収していく。
(あ、これ、もうすぐ波が来る)
肉体の芯からせり上がってくる、容赦のない熱い衝動。
声を押し殺すため、俺は空いている左手でバッグからハンカチを引っ張り出し、真希の唇へ強く押し当てた。
直後、限界を迎えた。
「ッ、んんーーーーっ!!」
ハンカチの布越しに、押し潰されたくぐもった悲鳴が漏れる。
真希の身体がビクンと大きく跳ね、タイトスカートに包まれた太ももがピンと硬直した。
内側から幾度も激しく締め付けられ、頭の中が真っ白に染まっていく。
背筋を駆け上がる強烈な痙攣が収まっても、しばらくの間、真希の細い肩は上下に大きく揺れ、激しい酸素不足を訴えるようにハァハァと熱い息を吐き出し続けた。
額にはじっとりと汗が浮かび、視界がじんわりと涙で潤んでいる。
ひとしきり余韻が落ち着いたところで、膝の下からゆっくりと2本の指を引き抜いた。
「……っ」
引きずり出された指先は、根元まで水に浸けていたかのように、びしょびしょに濡れそぼって妖しく光っていた。
ジャケットの下の空間には、彼女の勝負下着から立ち上る、濃厚で甘い大人のフェロモンが自席の周りだけにひっそりと充満している。
ふと顔を上げると、電車の電光掲示板に、俺の降りる駅の名前が表示された。
まもなく到着のアナウンスが静かに流れ始める。
タイムリミットだ。
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(時間だ。最高の15分間だったな、真希さん)
名残惜しさを覚えつつも、俺はハンカチで濡れた指先を素早く拭き取り、たくし上げていたタイトスカートを元に戻した。
破けたストッキングの感触が足に触れるが、ジャケットを上に羽織ってしまえば外からは見えない。
真希のバッグにハンカチを押し込み、姿勢を正す。
電車のブレーキがきしみ、目的の駅のホームが窓の外をゆっくりと流れていった。
(じゃあな、お疲れ様)
俺は真希の身体の奥で、能力の解除を強く念じた。
視界が急激に引き剥がされ、真希の記憶と、まだ熱を持った肉体の余韻が遠ざかっていく――。
「……っは!」
真希は、激しい息切れと共に弾かれたように目を開けた。
車内の冷気が急に肌寒く感じられ、自分の呼吸がひどく荒くなっていることに気づく。
「な、に……これ……?」
喉の奥がカラカラに乾き、心臓がバクバクとトビウオのように跳ねている。
全身がひどくだるく、まるでフルマラソンを走った直後のような疲労感。
そして何より、太ももの間に信じられないほどの違和感と、強烈な「熱」が残っていた。
恐る恐る膝の上のジャケットの下に手を差し入れると、お気に入りの勝負ストッキングが無残に引き破られており、ショーツはぐっしょりと濡れそぼっている。
「嘘……私、電車の中で、自分で……っ!?」
記憶が完全に抜け落ちている。
覚えているのは、憧れの先輩に無視されて落ち込みながら電車に乗ったことだけ。
その後の15分間の記憶が、綺麗さっぱり消え去っていた。
自分自身の手で、深夜の電車内でそんな破廉恥な行為に及んでしまったのかという恐怖と羞恥心。
真希は顔を真っ赤に染め、パニックになりながら、震える手で破れたストッキングを隠すようにジャケットを強く握りしめた。
「……ん、うぅ」
目の前の景色が、真希の膝上から、見慣れた電車の天井へと切り替わる。
俺(キヨヒコ)は、自分の身体の感覚を取り戻し、ゆっくりと首を回した。
向かいの席を見ると、真希が涙目を浮かべながら、必死にジャケットで下半身を隠してガタガタと震えているのが見える。
プシュー、とドアが開く音が車内に響いた。
「ふぅ、よく寝た」
俺はわざとらしく小さくあくびを噛み殺し、座席から立ち上がった。
足元をふらつかせることもなく、スマートにドアへと向かう。
すれ違いざま、混乱の極みにいる真希の横顔が視界をかすめた。
(昼は大学の先輩、夜は美人のOL。次は、誰の日常を覗いてやろうか)
そんな極上の全能感を胸に抱きながら、俺は夜のプラットホームへと一歩を踏み出した。
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「ふぁ……よし、準備完了」
翌日、時刻は午後3時。
俺は大学の図書館の隅、人があまり通らない書架の陰にある机に突っ伏し、深い眠り――もとい、「憑依状態」への移行を完了させた。
今日はバイトが休みだ。タイムリミットを気にすることなく、この全能感を心ゆくまで味わうことができる。
意識を肉体から切り離し、幽体となった俺は、慣れた足取りで体育館の女子更衣室へと向かった。
当然だが、幽体状態の俺は誰にも見えない。ドアをすり抜けて中に入ると、そこは昨日と同じく、熱気と様々な制汗剤の甘い匂いが入り混じる「秘密の花園」だった。
「うわ……マジで選び放題じゃん」
幽体である俺には声も出せないが、目の前の光景に思わず歓声を上げそうになった。
午後3時という中途半端な時間だが、授業の空きコマを利用して練習を終えた者、これから練習に向かう者が入り乱れ、更衣室は活気に満ちている。
手前のロッカーでは、バドミントン部の女子たちが練習着から私服へと着替えている最中だった。
「あー、今日のスマッシュ、全然ダメだったしー」
「わかるー、肩痛いよね」
他愛もない愚痴をこぼしながら、汗ばんだウェアを躊躇いなく脱ぎ捨てる。
スポーティな下着が露わになり、そこから引き締まった健康的な太ももが、デニムのショートパンツへと滑り込んでいく。
普段キャンパスで見かける「普通の女子大生」の、全く飾らない無防備な着替え風景。
その奥、少し離れたスペースでは、新体操サークルの女子たちがこれから練習に向かうところだった。
「ちょっと、これ背中のホックとめてくれない?」
「いいよー。あ、ちょっと痩せた?」
「やだ、本当!? 昨日の夜、ご飯抜いた甲斐があったかも!」
彼女たちの着替えは、バドミントン部とはまた違う妖艶さがあった。
細くしなやかな手足が、タイトなレオタードに次々と包まれていく。
布地が肌に吸い付くように密着し、女性特有の滑らかな曲線美が強調される。
背中のホックを留め合う後ろ姿、レオタードの裾から伸びる白くすらりとした脚線美。
さらに奥のベンチでは、ダンスサークルのギャルっぽい女子が、ブラジャー一丁のままスマホで自撮りをチェックしている。
「今日のメイク、盛れてるっしょ」
「えー、いつもと変わんなくない?」
「うるさーい!」
誰もが、ここが「女子だけの安全な場所」だと信じ切っている。
だからこそ、これほどまでに無防備で、男の目線を一切意識しないリアルな姿を晒しているのだ。
(さて、今日は誰の体を借りようか……)
よりどりみどりの光景を前に、俺は幽体で更衣室をふわりと漂う。
バドミントン部の健康的な肉体で、汗の匂いと疲労感を楽しむか。
新体操部のしなやかな体で、レオタード越しに自分のラインを確かめるか。
それとも、ダンスサークルのギャルの体に入って、その派手な下着を自分で弄ってみるか。
時間ならたっぷりある。
俺は獲物を吟味するように、着替え中の女子たちの間をゆっくりと飛び回り始めた。
3bc33c50 No.3899
(おっ、嘘だろ。文香先輩もいるじゃん)
更衣室の喧騒の中、少し奥まったロッカーの前で、見覚えのある長身で抜群のスタイルを持つ後ろ姿を見つけた。
バレーボールサークルの文香先輩だ。今日は少し早めの時間から自主練でも始めるつもりなのだろう。
幽体の俺は、吸い寄せられるように文香先輩のすぐ傍へと移動した。
文香先輩はすでに私服のブラウスを脱ぎ捨てており、更衣室の白い蛍光灯の下で、眩いほどに白い背中が露わになっていた。
昨日はスポーツブラの上から触っただけだったが、こうして間近で生身の肌を見ると、その滑らかさと、バレーで鍛えられたしなやかな筋肉のラインに息を呑む。
彼女はロッカーからネイビーのバレーユニフォームを取り出すと、まずは下半身の着替えに取りかかった。
身に着けているのは、大人の色気を感じさせる落ち着いたデザインの下着。
文香先輩がゆっくりと前屈みになり、長い黒髪をサラリと前に垂らしながら、デニムのスカートを足元へ滑り落とす。
スカートが床に落ちると、すらりと伸びた健康的な太ももと、キュッと引き締まったお尻のラインが露わになった。昨日の夜、俺が憑依したOLの真希さんとはまた違う、アスリートならではの弾力に満ちた肉体美だ。
文香先輩は慣れた手つきで、ぴったりとした黒いショートパンツことアンダーギアに足を片方ずつ通していく。
布地が太もものお肉をキュッと締め付け、肉感的な曲線が強調される様は、まさに至高の眺めだった。
「ふぅ……」
小さくため息をつきながら、今度は上半身のユニフォームに手を伸ばす。
文香先輩が両腕を上に伸ばし、ノースリーブのユニフォームを頭からすっぽりと被った。
その瞬間、バンザイの体勢になったことで、彼女のトレードマークである巨乳がグッと上方に持ち上がる。
ユニフォームの薄い生地が、その圧倒的なボリュームの胸にピタッと張り付き、大きな二つの膨らみの形をくっきりと浮き上がらせた。
頭をユニフォームの襟から出すと、文香先輩はサイドの髪を手で整えながら、ユニフォームの裾をパタパタと煽って体に馴染ませる。
生地が動くたびに、胸の肉塊がブルン、ブルンと重そうに、かつ柔らかそうに揺れた。
(やっぱり、文香先輩のこの破壊力は別格だな)
周りでは、新体操の女子がタイトなレオタードを気にしてお尻のラインを整えていたり、バドミントン部の女子がラケットを握りながら談笑していたりするが、俺の視線は完全に文香先輩に釘付けだった。
着替えを終えた文香先輩は、ソックスを履くためにベンチに腰掛け、少し前傾姿勢になった。ユニフォームの胸元がふわりと緩み、上から覗き込めば、その深い谷間と、スポーツブラに包まれた胸の上半分がハッキリと見える。
昨日のあの極上の手触りが、手のひらの記憶としてリアルに蘇ってくる。
今日もまた、あの果実のような重みを自分の手で支配できるのだ。
俺は文香先輩のすぐ目の前に立ち、彼女の潤んだ瞳をじっと見つめた。
文香先輩はこれから始まる練習のことだけを考えているようで、自分のすぐ前に「見えない悪魔」が潜んでいることなど、微塵も気づいていない。
(よし、文香先輩、今日もその身体、たっぷり楽しませてもらうぜ)
俺は幽体の手を伸ばし、彼女の意識の防壁を突き破って、その豊満な肉体へと再び飛び込む合図を送った。
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—
「……よし」
軽く膝を曲げ、準備運動を兼ねて身体を伸ばす。シューズの紐をしっかり結び直す
昨日の不可解な記憶の空白が、心のどこかに小さな棘のように刺さったままだった。
トイレに入った後の記憶が曖昧で、気がつけば私服に着替え終わっていた。
周囲に聞いても特に変わったことはなかったと言われ、まるで夢遊病者のような自分がひどく不安だった。
(……疲れてるのかな)
自分に言い聞かせるように呟く。プロを目指す以上、自己管理は徹底しなければならない。メンタルの不調はプレーに直結する。
深呼吸ひとつ。今は目の前のことに集中するべきだ。
(今日はみんなが来る前にサーブの練習を、うっ!?……いえ、この身体の自主練をキヨヒコくんにやってもらわないと……?)
突然、言いようのない奇妙な感覚が全身を貫いた。まるで自分の意識の奥深くに何かが侵入してきたような、強烈な違和感。
私はなぜか『自分がキヨヒコくんという男の子に体を使われている』という考えに囚われていた。
あまりに荒唐無稽で滑稽な妄想に思わず苦笑してしまう。
(……憑依中の記憶が残らなくても、こうやって先輩の脳みそに本人の思考をトレースさせることとは可能なんだよね~)
私は自分の胸を揉みながら思った。
「え?」
思わず自分の考えに驚いた。
さっきの奇妙な感覚はさらに強くなる。
何が起こっているのか全く理解できない。まるで別の意識が私の身体を操っているような奇妙な感覚。
「……何を考えているんだろう、私。疲れてるのかしら……」
自分のケツを揉みながら、独りごちる。
自分の手の動きなのに、どこか他人事のように感じる。
昨日の記憶の欠落と、この意味不明な感覚。そして無意識に出た言葉。不安は募る一方だ。
けれど今は練習だ。バレーが好きで、ずっとやってきた。自分の技術を磨き、チームのために役立つのが私の喜び。
「……よし」
頬を軽く叩き、気合を入れ直す。
(まずは私の身体で思う存分更衣室にいる他の子の着替えを鑑賞するか~)
私は目線を着替え中の他の女の子の身体に向ける。
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(やっば……あの体、最高すぎるだろ)
目の前ではバドミントン部の女子たちが汗ばんだウェアを脱ぎ捨て、スポブラ姿で次の授業の話をしている。
その向こうでは新体操部員たちが華奢な体にレオタードを纏わせ、互いの背中のホックを留め合いながら「最近痩せたよね」と微笑んでいる。
普段なら単なる「風景」として流れていただろう女子更衣室の光景が、今は異常なまでの鮮明さで網膜に焼き付く。
(うわっ……あの子のお尻……)
バドミントン部の背の低い女子がロッカーを閉める動作で、ショートパンツの隙間からぷっくりとしたお尻の丸みが一瞬見える。文香先輩の長いまつ毛が微かに震えるのがわかる。
(あっちの子はスポブラがずれて乳首見えてるじゃん!)
新体操部員のひとりがレオタードの調整をミスり、薄い布地がズレて桜色の突起がはっきり見えている。視線がまるで吸い寄せられるように固定され、喉がゴクリと動く。
(やばい……興奮しすぎて鼻血出そう……)
のぞきなんて霊体ならノーリスクでできるけど、乗っ取った女の子の身体でするというのがポイントだ。
網膜を通して脳のシナプスに電流が走る。それは海馬に刻まれ、分泌された興奮ホルモンが体中を巡る。
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「はぁ、はぁ……っ」
文香先輩の身体を巡る血液が急速に熱を帯びていくのがわかる。
乗っ取った肉体を通じてダイレクトに伝わってくる興奮ホルモンの奔流。
胸の奥がキュッと締め付けられ、耳の奥でドクドクと拍動する鼓動の音(ノイズ)が激しくなる。
自分の目で見ているはずなのに、どこか他人事で、けれど脳の最深部では強烈な快楽の電流が駆け巡る。
思考がぐちゃぐちゃに混ざり合いながらも、視線だけは更衣室の「獲物たち」から片時も離せない。
(なんだこれ、マジで感覚がダイレクトすぎる!)
新体操部員の少女が胸元を直そうと指先を滑らせる動作、バドミントン部の女子が汗を拭った首筋から漂うかすかな体臭。
それらすべてが文香先輩の鋭敏な五感を通して脳内に流れ込んでくる。
霊体として透明になって盗み見るのとは訳が違う。
「女子の身体と脳」を借りて、同じ空間で息を吸い、同じ女子の目線でその無防備な裸体を貪る。この背徳感と全能感は、一度味わえば二度と抜け出せない中毒性があった。
文香先輩の右手は、吸い寄せられるように自分自身のユニフォームの裾へと伸びていく。
薄い生地の上から、熱を持った自らの太ももを撫で上げ、黒いアンダーギアの縁に指をかけた。
(文香先輩のこの体で……あの子たちの着替えを見ながら……)
更衣室の喧騒の中、誰にも気づかれない死角で、俺(文香)は呼吸を荒くしながら、自分の身体をさらに深い快楽の渦へと沈めようとしていた。
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(やばい、文香先輩の身体が勝手に熱を帯びていく!)
ユニフォームの裾から滑り込ませた指先が、アンダーギアの縫い目を伝って太ももの内側を撫で上げる。
目の前では、新体操部の女子がストレッチを始め、しなやかな曲線を描くお尻や太ももが目の毒なほど強調されていた。
その光景が文香先輩の網膜から脳へと伝わり、ドパミンが一気に噴出する感覚が伝わってくる。
「んッ……」
文香先輩の唇から、小さく甘い吐息が漏れ出た。
更衣室の雑談とシャワーの音に紛れる程度の小さな声だが、本人の喉を震わせて出た声だという実感が、俺の興奮をさらに加速させる。
(霊体で見ているだけじゃ、絶対に味わえない。この身体の心臓がバクバク言ってるのも、汗ばんで熱くなってるのも、全部俺のせいなんだ)
自分(文香先輩)の手で、自分(文香先輩)の豊かな太ももを少し強めに揉みしだく。
アスリートらしい引き締まった筋肉と、その上に乗った柔らかな女性特有の肉感。
指を沈めれば沈めるほど、文香先輩の脳内に「恥ずかしいのに、気持ちいい」という矛盾した快楽の波が押し寄せていく。
まわりの女子たちは、文香先輩がただロッカーの陰でストレッチの準備をしているだけだと思っている。
誰も、学校で一番クールで憧れの的な文香先輩が、今まさに自分の手で自分の体を弄り、他の女子の着替えを凝視しながら興奮しているなどとは夢にも思っていない。
「文香さーん? もう準備できましたー?」
その時、後輩のバレー部員が更衣室の入り口近くから声をかけてきた。
「ッ……!」
ハッと我に返り、文香先輩の身体がビクッと跳ねる。
俺は瞬時に指を引っ込め、ユニフォームの裾を元に戻した。
急速に鼓動が早くなり、冷や汗が背中を伝う。
「あ、うん! 今行くよ!」
文香先輩の記憶からトレースした、いつもの頼れる先輩らしいハキハキとした声を即座に返した。
声の揺らぎ一つ見せない完璧な演技。
だが、ユニフォームの下の身体は、まだジンジンと熱を帯びたまま、激しい余韻に震えていた。
(危ねぇ。けど、このヒヤヒヤ感もまた最高だな)
俺は大きく深呼吸をして乱れた息を整えると、鏡に映る文香先輩の紅潮した顔を指先で少し撫で、ニヤリと心の中で笑った。
今日はバイトもない、時間はたっぷりあるのだ。
コートに出てからの練習中、そしてその後のシャワータイム――まだまだこの極上の身体で遊ぶチャンスは、無限に残されていた。
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「よし、行こうか!」
鏡の前で一呼吸置き、更衣室のドアを押して体育館へ出た。
広いコートにバレーボールが跳ねる乾いた音と、サークルメンバーの元気な声が響き渡っている。
体育館の少し熱を帯びた空気を吸い込みながら、俺は文香先輩の身体を軽やかに躍動させた。
(身体が軽い! さすが文香先輩、運動神経が段違いだ)
このバレーボールサークルは、大学内でもレベルの高さとレベルの高い女子部員の多さで有名だった。
コートに視線を向けると、さっそく目の保養すぎる光景が広がっている。
「文香、遅いよー! 早くウォームアップ入って!」
声をかけてきたのは、同じく巨乳で有名な2年のあおいだ。
薄手のサークルTシャツ越しでもはっきりとわかる豊満な胸が、ジャンプしてパスを出すたびに豪快に揺れている。
「ごめんごめん、ちょっとストレッチ念入りにしてた」
俺は文香先輩の自然な笑顔を作りながら、すっとあおいの隣に並んだ。
そして、文香先輩の記憶にある「後輩との親しげな距離感」をフルに活用し、自然な動作で彼女の肩にポンと手を置き、少し顔を近づけて話しかける。
「今日のあおい、トス上げる時のフォームめっちゃ綺麗だね」
「えっ、本当ですか!? 文香さんに褒められると嬉しいなー!」
距離をいつもよりほんの少し縮めるだけで、あおいは無防備にパッと表情を輝かせる。
ふわりと漂う彼女の汗の甘い匂いと、目線のすぐ先で大きく揺れる胸の存在感が、文香先輩の鋭敏な五感を直接刺激した。
さらにコートの奥では、恵まれた体躯を持つアメリカからの留学生、ステファニーが力強いスパイクを打ち込んでいた。
身長180センチを超えるしなやかで力強い肉体、引き締まったウエストと、外国人特有の圧倒的なダイナミックボディ。
彼女がスパイクを叩き込むたびに、体育館に「ドカン!」と重い音が響く。
「Nice spike, Steph!(ナイススパイク、ステフ!)」
俺は文香先輩の流暢な英語の発音をトレースして声をかけ、そのままハイタッチをしに駆け寄った。
「Thanks, Fumika! Today I'm in great shape!」
笑顔で迎えたステファニーと、パーンと勢いよくハイタッチを交わす。
そのまま自然な流れで彼女の腰の後ろに手を回し、ポンポンと軽く叩いて健闘を称えた。
手のひらに伝わる、鍛え上げられたしなやかで圧倒的な筋肉と肉体の質感。
(うわ、ステファニーの体、迫力が段違いすぎるだろ!)
憧れの文香先輩からのスキンシップに、ステファニーも「今日の文香、なんかいつもよりフレンドリーでキュートね!」と嬉しそうに抱きついてくる。
背の高い彼女に抱きすくめられたことで、ステファニーの柔らかな胸と文香先輩の巨大な胸が正面からギューッと押し潰され、強烈な圧迫感が全身を襲った。
「ちょっとステフ、力強すぎ!」
苦笑いしながら身体を離すが、文香先輩の身体はすでに興奮と運動熱でじんわりと汗ばんでいた。
(文香先輩の抜群の運動能力でバレーをガッツリ楽しめて、しかも周りの美女たちと自然に接触しまくれる。このサークル、マジで天国かよ)
俺はボールをひとつ手に取り、手にしっくりと馴染む革の感覚を確かめた。
コートの中央へ向かって走り出しながら、次のプレーと、さらなるスキンシップの機会を狙って口元をニヤりと歪めたのだった。
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「文香、サーブお願い!」
「はいよー!」
俺は文香先輩の身体を躍動させ、コートの端へと向かった。
手に持ったバレーボールの重みと手触りを楽しみながら、軽くエンドラインの手前でボールをポンポンと床に弾ませる。
(文香先輩の身体、マジで凄いわ。指示通りに筋肉が連動して、思い通りの軌道を描ける)
記憶をトレースしているおかげで、無意識に美しいフォームが組み立てられていく。
トスを高く打ち上げ、しなやかな跳躍。
空中で身体が弓なりにしなり、ユニフォームの生地が突っ張る。
そして最高到達点で、右手を鋭く振り抜いた。
ドカァンッ!
手応え十分の無回転ジャンプフローターサーブ。
ボールは不規則にブレながら相手コートのコーナーギリギリへと急降下した。
「うわっ、エグい!?」
「無理無理、取れない!」
相手チームのレシーバーが飛び込むも、ボールは無情にも腕を弾いてギャラリー席へと飛んでいく。
「ナイスサーブ、文香さん!今の超カッコよかったー!」
すかさず駆け寄ってきたのは、さっき褒めた巨乳の後輩・あおいだ。
興奮した彼女はそのまま勢いあまって俺(文香)の腕にぎゅっと抱きついてくる。
「あはは、ありがと。あおいが綺麗にトス回してくれるから、乗れてきたかも」
そう言いながら、俺は文香先輩の自然な仕草で、あおいの頭をぽんぽんと優しく撫でてやった。
腕にはあおいの豊満で柔らかい胸がぐにゅりと押し当てられ、頭を撫でられた彼女は「えへへ」と嬉しそうに目を細めている。
先輩という立場を利用した、完璧かつ自然なスキンシップ。
「ふー、文香、今日は一段とキレてるね!」
逆サイドからは、汗をぬぐいながら同期の沙織が歩み寄ってきた。
「ちょっと喉乾いちゃった。一回給水挟まない?」
「いいね、賛成」
練習が一時中断し、みんながベンチへと移動する。
スポドリのボトルを手に取り、文香先輩の喉へと流し込む。
喉元を冷たい液体が通り抜けていく感覚が心地いい。額から一筋の汗が伝い、胸元へと吸い込まれていく。
ベンチには、汗ばんだユニフォーム姿の女子部員たちが肩を寄せて座っていた。
隣に座るステファニーが「熱いね〜」と言いながら自分のTシャツの襟元をパタパタと煽り、そこから覗く豊満な胸元と汗の滴る鎖骨が露わになっている。
(バレーのプレー自体もめちゃくちゃ爽快だし、周りを見渡せば美女だらけ。文香先輩の体で過ごす練習時間、贅沢すぎるだろ)
「ねえ文香、今日の練習終わったら、みんなでシャワー浴びて帰りにアイス食べに行かない?」
沙織が肩を並べながら聞いてくる。
「シャワー」という魅惑のワードに、俺の心臓がどきりと跳ね上がった。
(シャワー室! それ、一番ヤバいシチュエーションじゃないか)
「いいね、アイス。絶対行こう」
俺は文香先輩のクールな笑みを絶やさないまま、即座に頷いた。
目の前の練習を完璧にこなしつつ、俺の頭の中はすでに、練習後に訪れるであろう更衣室とシャワー室での「次の展開」の妄想で一杯になっていた。
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「お疲れ様でしたー!」
熱気と心地よい疲労感に包まれながら、バレーボールサークルの激しい練習が終わった。
モップがけとネットの片付けを終えた部員たちが、次々と更衣室の奥にあるシャワー室へと吸い込まれていく。
俺も文香先輩の身体のまま、汗で肌に張り付くユニフォームを脱ぎ捨てた。
スポーツブラとアンダーギアから解放されると、解放感とともに冷たい空気が火照った肌を撫でる。
バスタオルを一枚引っ掴み、シャワー室のドアを開けた。
「うわっ」
立ち込める白い湯気。
そして、シャワーの勢いよく降り注ぐ音に混じって、色とりどりのシャンプーや甘いボディソープの香りが一気に押し寄せてくる。
大学の体育館のシャワー室は、仕切りが簡単なすりガラス程度のオープンな作りだ。
そこにはすでに、石鹸の泡にまみれた女子大生たちの、文字通り「裸の付き合い」が広がっていた。
「あー、生き返るぅー!」
「ねぇ、誰かトリートメント貸してくれない? 私の切れちゃってて」
「いいよー、はいこれ」
女子同士ならではの、一切の警戒心がない空間。
俺は文香先輩のクールな表情を崩さないよう必死に理性を保ちながら、空いているシャワーヘッドの前に陣取った。
お湯を浴びて汗を流し、スポンジにボディソープをたっぷりと泡立てる。
自分の手で、文香先輩の豊かな胸からお腹、そして引き締まった太ももへと泡を滑らせていく。
泡越しに伝わる自分(文香先輩)の肌の滑らかさに、再び下腹部の奥がジンジンと熱を帯びてきた。
「Oh, Fumika! そのボディソープ、すっごくイイ匂いね! ちょっと貸してくれない?」
不意に横から声をかけられ、ビクッと肩が跳ねる。
隣のシャワーブースからひょっこりと顔を出したのは、アメリカ人留学生のステファニーだった。
彼女はバスタオルで隠すそぶりなど微塵も見せず、180センチ超えのダイナミックな裸体を惜しげもなく晒している。
長い手足、引き締まった腹筋、そして重力に逆らうような形の良い胸。
シャワーのお湯がその彫刻のような肉体を伝い落ちる様は、もはや芸術的ですらあった。
「あ、うん。いいよ、ステフ。はいこれ」
「Thanks! 日本のソープは泡立ちが良くて最高ね!」
ステファニーは全く気にした様子もなく、文香先輩のボディソープを自分のスポンジにプッシュすると、豪快に自分の身体を洗い始めた。外国特有のオープンな気質なのか、周囲の目など一切気にしていないその堂々とした姿に、俺の目は完全に釘付けになってしまう。
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一方で、その対極にいるのが――。
「あ、あの……文香先輩、お疲れ様です……っ」
斜め後ろのブースから、もじもじとした声が聞こえてきた。
振り返ると、後輩のあおいが、両腕で必死に自分の豊かな胸を隠すようにして身を縮めている。
「あおい、お疲れ。どうしたの、そんな隅っこで」
「い、いえ……なんか、やっぱりみんなでお風呂って、ちょっと恥ずかしくて……」
あおいは顔を真っ赤にして、視線を泳がせている。
普段ユニフォームの上からでも目立つその巨乳は、隠そうと寄せれば寄せるほど、腕の隙間からこぼれ落ちそうに強調されていた。
ステファニーの堂々とした裸体とはまた違う、恥じらいを含んだその姿は、男の庇護欲とサディスティックな衝動を同時に煽ってくる。
「ふふ、そんなに隠さなくても、ここは女子しかいないんだから誰も気にしてないよ?」
俺は文香先輩の優しい先輩としての顔を作りながら、あおいのシャワーブースへと一歩近づいた。
「そ、そうなんですけど……。あ、あの、文香先輩、シャンプー借りてもいいですか? 私、ロッカーに忘れちゃって……」
「いいよ。ほら、手出して」
俺はシャンプーのボトルを手に取り、あおいの濡れた手のひらにトロリとした液体を出してやった。
その瞬間、意図的に指先を彼女の手のひらに少しだけ這わせるように触れる。
「ひゃっ……!」
敏感になっているのか、あおいは小さく肩をビクッと震わせた。
上目遣いでこちらを見るその瞳は潤んでいて、腕の隙間から覗く柔らかな谷間が、呼吸に合わせて上下に揺れている。
(オープンすぎる留学生に、恥じらい全開の巨乳後輩。そして、それを最高のポジションで眺めながら自分自身の極上の身体を洗っている俺)
泡にまみれた文香先輩の胸を下からすくい上げるように洗いながら、俺は湯気で曇ったシャワー室の天井を仰ぎ見た。
ここには男のロマンのすべてが詰まっている。
憑依能力がもたらしたこの完璧な楽園から、俺はもう二度と抜け出せそうになかった。
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「ふぅ……さっぱりした」
火照った体をバスタオルで拭きながら、俺(文香)はシャワー室から更衣室へと戻った。
練習後の更衣室は、シャワーを終えた女子たちが次々と私服に着替えるタイミング。
しかし、ここは血気盛んな(?)女子大生の集まり。
誰かが新しい下着をつけてくれば、当然のようにそこは『即席の下着鑑賞会』へと早変わりする。
「ちょっと文香! 今日のそのブラ、めっちゃ大人っぽくない!?」
俺がロッカーから黒のレースがあしらわれたブラジャーを取り出し、胸に当ててホックを留めようとした瞬間、横からすかさず沙織が食いついてきた。
「えっ、そ、そう? 普通のやつだけど……」
「どこが普通よ! 透け感ヤバいし、何よりその暴力的なサイズ感! ちょっと、下から支えきれてないんじゃないの〜?」
言うが早いか、沙織の両手が俺(文香)の無防備な胸を下からガシッと掴み上げてきた。
「きゃっ!? ちょ、沙織、急にやめっ!」
「ん〜っ、相変わらず極上の手触り! シャワー上がりで血行良くなってるから、なんかいつもより熱くてタプタプじゃん! 揉みがいあるわー!」
(うおぉぉ……っ! また沙織のセクハラ攻撃……っ!)
文香先輩の鋭敏な肌に、沙織の遠慮のない指が食い込む。揉みしだかれるたびに、胸の奥から甘い痺れが脳天に突き抜けていく。
自分の意思ではなく「他人に揉まれる快感」がダイレクトに伝わってきて、俺は必死に文香先輩のクールな声帯をコントロールしようと顔をしかめた。
「Oh! 何やってるの? 私も混ぜて!」
そこへ、バスタオル一枚で髪を拭いていたステファニーが、目を輝かせて乱入してきた。
「Wow! Fumika、すごくSexyなレースね! 似合ってる! そしてこのおっぱい……So soft!!」
「ひゃあッ!? ス、ステフまで……っ、ちょっと力が!」
背後からは沙織が下乳を持ち上げ、正面からはステファニーの大きな手が、胸の谷間を寄せるように大胆に揉んでくる。
日米合作の容赦ないダブルおっぱい揉みだ。
「ステフ、文香の胸マジでヤバいでしょ? ほら、ここすっごい柔らかいし」
「Yeah! 私の筋肉質な胸とは全然違う! まるでマシュマロね。プニプニ〜!」
「んんっ……だ、だから、二人とも、やぁっ」
(ヤバいヤバいヤバい! ステファニーの手、デカいから完全に胸全体包み込まれてる! 自分で触るのとは全然違う刺激……声が出そうになる!)
俺が快感に耐えきれず涙目になっていると、少し離れたベンチで、大人しそうなパステルカラーのブラをつけ終わったばかりのあおいが、顔を真っ赤にしてこちらを見ていた。
「ほらほら、あおいも触ってみなよ! バレー部が誇る文香先輩のありがたーいおっぱいだよ?」
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「ええっ!? そ、そんな、私なんかが文香先輩のおっぱいを揉むなんて、恐れ多いです」
「Come on, Aoi! すっごく気持ちいいわよ!」
沙織とステファニーにけしかけられ、あおいはオロオロしながらも、俺の胸元へとゆっくり近づいてきた。
「あ、あの……文香先輩、怒りませんか……?」
「あおいちゃん……、もう、好きにしていいから、早く終わらせて」
俺は半ばヤケクソ気味に、そして内心では(あおいの手技も味わってみたい!)という絶頂の期待を胸に、真っ赤な顔でコクリと頷いた。
「そ、それじゃあ……失礼します……」
あおいの小さく柔らかい両手が、俺(文香)の胸の側面にそっと触れた。
沙織のようなイタズラっぽさも、ステファニーのような豪快さもない。
まるで壊れ物を扱うような、恐る恐る、けれど確かな熱を持った優しいタッチ。
「わぁっ。本当に、すっごく柔らかい……。私のも大きい方だと思ってましたけど、文香先輩のは形も綺麗で……弾力が……」
あおいの指先が、感心したようにゆっくりと胸の膨らみをなぞる。その控えめな刺激が、すでに沙織たちに開発されきっていた胸の神経を、限界まで逆撫でした。
「あ、んっ……あおいちゃん、そこは……」
「あっ、ご、ごめんなさい! 痛かったですか!?」
「違うの、痛いんじゃなくて、変な声、出ちゃうから……っ!」
(くそっ、最高すぎる! 巨乳に揉まれる巨乳とか、どんなご褒美だよ!)
「あはは! 文香、顔真っ赤! あおいのソフトタッチが一番効いてるんじゃないのー?」
「Very cute! Fumika、もっと揉んであげる!」
「だから、もうやめてってばぁっ!」
結局、俺が文香先輩の体でブラジャーのホックを無事に留め終えるまで、たっぷり5分間。
色とりどりの下着が乱れ飛ぶ更衣室の中心で、俺は三方向からの極上の揉みくちゃを全身で堪能し、文香先輩の身体を限界ギリギリまで火照らせていたのだった。
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「ふぅ。やっと解放された……」
嵐のような着替え(という名のおっぱい揉みくちゃ大会)を終え、俺たちはようやく大学の正門を抜けた。
すっかり夕暮れ時になり、涼しい風が火照った頬を撫でていく。
だが、俺(文香)の身体は両サイドからの強烈な圧迫感と熱気によって、未だにオーバーヒート寸前だった。
「Let's go, ice cream! フミカ、歩くの遅いよ!」
「ちょ、ステフ、腕、引っ張りすぎだってば!」
俺の右腕には、アメリカ人留学生のステファニーがガッチリと腕を絡ませていた。
180センチ超えの彼女と腕を組むと、どうしても彼女の引き締まった、それでいて暴力的なボリュームを持つ胸が、俺の右腕にギューッと押し付けられる形になる。
歩くたびに、薄手のTシャツ越しに柔らかな肉の弾力がムギュッ、ムギュッと伝わってきて、正直歩くどころではない。
「えー、いいじゃない! 今日はいっぱいスパイク打ったから、お腹ペコペコ! フミカは何のフレーバーにするの?」
「わ、私は……いつも通り、抹茶かな」
「Oh, Matcha! 渋いね〜。私は絶対ダブルチョコレート!」
ステファニーが屈託のない笑顔で俺の右腕に頬を擦り寄せてくる。
外国人特有の距離感のバグ。
だが、問題は右腕だけではなかった。
「ほらほら、あおいも遠慮しないで! 文香の左腕が空いてるよ!」
「えっ!? さ、沙織先輩、押さないでください……っ!」
俺の少し後ろを歩いていた沙織が、ニヤニヤしながら後輩のあおいの背中をドンッと押した。
勢い余って俺の左側にぶつかってきたあおいは、「あっ、ご、ごめんなさい文香先輩!」と慌てて体勢を立て直そうとするが、沙織が「はい、キャッチ!」とばかりに、あおいの腕を俺の左腕に絡ませた。
「ひゃあ……っ」
「あおいちゃん、大丈夫?」
「は、はい……すいません、腕、組ませてもらっちゃって……」
あおいは顔をりんごのように真っ赤にして、俺の左腕にそっとしがみついた。
ステファニーのダイナミックな感触とは全く違う、信じられないほど柔らかくて温かい、マシュマロのような感触。
あおいの規格外の巨乳が、俺の左腕を優しく、けれど圧倒的な質量で包み込んでいた。
(右にステファニーのアメリカンサイズ、左にあおいの爆乳。そして真ん中には、俺が操作してる文香先輩のスーパーボディ。なんだこの天国みたいなフォーメーション!?)
「ちょっと文香、両手に花ならぬ、両手におっぱいじゃん。ずるくなーい?」
「さ、沙織! 変なこと言わないでよ! あおいちゃんもステフも、ちょっと離れて、歩きにくいから!」
俺は必死にクールな文香先輩を取り繕いながら抗議するが、声が少し上ずってしまった。
「No way! フミカの腕、すごく柔らかくて気持ちいいから離さない!」
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「あ、あの……私も、文香先輩とこうして歩くの、憧れてたので……その、ダメ、ですか?」
上目遣いで、胸の谷間を強調しながら見つめてくるあおい。
こんなの、男の理性で断れるわけがない。
「ダメとは、言ってないけど……」
「やったー! えへへ、文香先輩、いい匂いします……」
「あおいまでステフみたいなこと言って……もう、勝手にしなさい」
俺がため息をつくふりをして許容すると、沙織が「あーあ、文香がどんどん甘やかされちゃう」とケラケラ笑いながら前を歩き出した。
やがて駅前の有名なアイスクリームチェーン店に到着し、俺たちはそれぞれお気に入りのフレーバーを注文して、テラス席に陣取った。
「ん〜っ! 練習後のアイス、最高〜!」
沙織がチョコミントのアイスを頬張りながら、幸せそうに足をバタバタさせる。
「ホントですね! 私のストロベリーチーズケーキもすっごく美味しいです。……あっ」
あおいがスプーンを口に運んだ瞬間、ポロッとアイスの欠片がこぼれ、あろうことか彼女の深い胸の谷間に落ちてしまった。
「あわわ……っ、拭かないと……」
「Oh, Aoi! 胸に落ちたわよ! 私が取ってあげる!」
「えっ、ひゃあっ!? ス、ステフ、冷たいっ、指が……っ!」
ステファニーが一切の躊躇なくあおいの胸の谷間に指を突っ込み、溶けかけたアイスを拭い取る。
その衝撃的な光景を目の前で見せつけられ、俺(文香)は食べていた抹茶アイスを危うく喉に詰まらせそうになった。
「ゲホッ、ゴホッ……!」
「ちょっと文香、大丈夫? はい、お水」
「あ、ありがとっ。ステフ、あおいちゃんが可哀想だからあんまりイジらないの!」
俺が先輩らしく注意すると、ステファニーはペロッと指先を舐めながら悪びれずに笑った。
「Sorry! でも、Aoiのおっぱいが大きすぎるからいけないのよ。ねぇフミカ、私のチョコも一口食べる?」
「えっ? いや、私は……」
「んっ! ほら、あーん!」
ステファニーが自分の舐めていたスプーンにチョコアイスをすくい、強引に俺の口元へと押し付けてくる。
(ちょ、これ完全に間接キス!)
「んむっ……」
「どう? 美味しい?」
「……うん、すごく、濃厚」
俺が顔を赤らめながら咀嚼すると、今度は逆サイドからあおいが身を乗り出してきた。
「あ、あの! 私のストロベリーも、よかったら一口……どうですか?」
真っ赤な顔で、自分のスプーンを差し出してくるあおい。テーブルに身を乗り出したことで、彼女の胸がテーブルの上にドンッと乗っかり、魅惑的な双丘が俺の目の前で強調されている。
(女子大生のアイス会、バグりすぎだろ!)
「あ、ありがとう、あおいちゃん……いただくね。あーん……」
「あっ……(文香先輩と、間接キス……っ)」
あおいのスプーンからアイスを口に含むと、彼女は限界まで顔を赤くして、自分の口元を両手で覆った。
「あー、私も文香の抹茶もーらいっ!」
沙織までが俺のアイスを勝手にすくって食べていく。
夕暮れのテラス席。
女子たちの甘い匂いと、冷たいアイスクリーム。そして、密着しすぎる肌と肌の感触。
文香先輩の身体を借りている限り、俺はこの狂おしいほどの「女子同士の日常」という名の特等席を、いつまでも味わい尽くすことができるのだ。
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「じゃあね、文香! また明日の練習で!」
「Bye-bye, Fumika! See you!」
「文香先輩、今日はありがとうございました……! 気をつけて帰ってくださいね」
駅前で賑やかに手を振り合い、俺たちは解散した。
沙織、ステファニー、そしてあおい。
それぞれ違う方向へ帰っていく彼女たちの背中を見送りながら、俺(文香)も一人、アパートへの帰路についた。
すっかり日が落ち、夜の気配が色濃くなった街を歩く。
バレーボールの心地よい疲労感と、更衣室やテラス席で揉みくちゃにされた甘い余韻が、文香先輩の身体の奥でじんわりと熱を持ち続けている。歩くたびに、スポーツブラに包まれた豊かな胸が重力に従って揺れ、その質量を嫌でも実感させられた。
やがて、閑静な住宅街にある文香先輩のアパートに到着した。
記憶を頼りにバッグから鍵を取り出し、ドアを開ける。
「ふぅ……」
誰もいない、静かでほのかに甘い香りがするワンルーム。
靴を脱いでフローリングに上がり、ベッドにドサッと腰を下ろした。
今日一日、この極上の身体を隅から隅まで堪能し尽くした。
心も体も、圧倒的な満足感で満たされている。
ふと壁の時計を見ると、時刻は夜の8時を回ろうとしていた。
(……やばい、時間も時間だな)
俺の本体(キヨヒコ)は今、大学の図書館の隅で突っ伏して寝ている状態だ。
図書館の閉館時間が近づいている。これ以上この身体に居座って、もし警備員に叩き起こされたりでもしたら、せっかくの完璧な完全犯罪にボロが出かねない。
「名残惜しいけど……今日はここまでだな」
俺は文香先輩の長い黒髪を指先で梳き、最後に一度だけ、その豊満な胸の谷間を自分の手でそっと確かめるように撫でた。
そして、ベッドに横たわるようにして目を閉じ、意識を深く沈め――能力の解除を念じた。
視界がぐにゃりと歪み、凄まじい引力で魂が引き剥がされる感覚。
次の瞬間。
「……っ、痛てて」
俺(キヨヒコ)は、大学図書館の硬い机の上で目を覚ました。
長時間同じ姿勢で突っ伏していたせいで、首と肩がガチガチに凝り固まっている。
周囲を見渡すと、窓の外はすでに真っ暗で、図書館内の学生もまばらになっていた。
「ふぁ……よく寝た……」
大きく伸びをしながら、俺は自分の「平らな胸」と「ゴツゴツした男の手」を見下ろした。
つい数秒前まで、あんなにも柔らかく、熱く、いい匂いのする女子大生の身体に入っていたのが嘘のようだ。
しかし、脳に焼き付いた視覚情報と、手のひらに残るあの柔らかな感触は、間違いなく現実のものとして俺の中に蓄積されている。
(沙織先輩のセクハラも、ステファニーのダイナミックな抱擁も、あおいちゃんの控えめな手つきも……全部、特等席で味わえたな)
スマホを開くと、閉館を知らせる蛍の光のメロディが館内にうっすらと流れ始めた。
荷物をまとめ、リュックを背負って立ち上がる。
一方その頃、アパートのベッドの上では、突然意識を取り戻した文香先輩が、「えっ……私、いつの間に家に……?」と激しい混乱に陥っているはずだ。
昨日の更衣室での記憶の欠落に続き、今日の帰り道の記憶の喪失。
彼女の心に少しずつ疑心暗鬼の種を植え付けていくのも、この能力の醍醐味の一つだった。
(次は、誰の日常の裏側を覗きに行こうか……)
夜のキャンパスを歩きながら、俺はニヤリと笑みを浮かべた。
憑依という絶対的な力。
それさえあれば、この退屈な大学生活は、終わることのない極上のエンターテインメントに変わり続けるのだから。
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選択肢1:視点を変えて観察(後輩・あおいに憑依)
文香先輩の身体を十分に堪能したキヨヒコですが、次はあおい(巨乳の後輩)をターゲットにするルート。
選択肢2:夜の別世界へ(夜職の女子大生に憑依)
時刻は夜の8時過ぎ。大学を離れ、夜の街で働く全く別の女性の身体を借りて夜遊びをするルート。
選択肢3:その他