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/tachiha/ - たちは板κ

リレー小説用
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「……どうかな。これで満足か?」
俺は胸元を気にしながら、目の前で呆然と立ち尽くしている親友――直人に声をかけた。
声帯まで完全に模倣しているから、口から出たのは自分のものではない、可憐な声音だ。
鏡を見るまでもない。
今の俺の姿は、直人が入学以来ずっと片思いしているソフトテニス部のマドンナ、白石先輩そのものだった。
「す、げえ……。本当に、本物じゃん……」
直人は生唾を飲み込み、食い入るように俺――いや、俺が化けた先輩の姿を見つめている。
その視線が、白いブラウスの胸元や、ふわりと広がるベージュのスカートに注がれる。
この服も、下着も、すべて直人から「これで頼む!」と軍資金(バイト代)を渡され、俺がレディースショップに足を運んで買ってきたものだ。
『あいつならこういう清楚なのが絶対似合う』という直人の熱いこだわりを100%反映したコーディネート。
実際に着てみると、確かに驚くほどよく似合っていた。
「おい、あんまり凝視するなよ。中身は俺なんだから、なんか調子狂うだろう」
少し恥ずかしくなって、俺はスカートの裾を無意識に少し押さえ、上目遣いで直人を睨む。
だが、その「少し困ったような表情」さえも、白石先輩の圧倒的な美貌のせいで、直人には破壊力抜群のポーズに映ったらしい。
「いや、中身が男ってわかっててもさ……。お前が俺の選んだ服着て、そんな顔で見てくるの、色んな意味で心臓に悪いって……」
直人は顔を真っ赤に染めて、そっぽを向いた。
俺のこの「他人に完璧に変身できる」という特異体質を知っているのは、世界で直人だけだ。
最初はただの悪ふざけのつもりだった。
だが、恋に悩む親友の「一度でいいから、あいつに自分の理想の服を着てもらいたい」という突拍子もない願いに付き合っているうちに、気がつけば俺たちの秘密の部屋は、少し奇妙な熱を帯びるようになっていた。
「じゃあ、約束通り、一時間だけだからな」
俺はソファの前に立ち、少し身を乗り出すようにして直人を覗き込む。
「白石先輩」としての笑顔を浮かべながら、俺は親友の理性が揺らぐ音を、静かに楽しんでいた。

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直人は慌てて数歩後ろに下がり、背後の壁に背中を預けた。
まるで、これ以上俺の――いや、白石先輩の姿に近づくと、自分が自分でなくなってしまうとでも言うように。
「おい、そんなに離れるなよ。せっかくお前が選んだブラウス、細かいレースのところまでちゃんと見なくていいのか?」
俺は小さく首を傾げ、さらに一歩、直人との距離を詰める。
彼女のように、両手を太もものあたりに揃えて置き、少し上目遣いで彼を覗き込んだ。
胸元が少しだけ開き、直人の視線がそこに吸い寄せられるのが手に取るようにわかる。
「くそ……中身はお前なのに、なんでそんなに完璧なんだよ……」
直人は片手で顔を覆いながら、指の隙間からじっと俺を見つめている。
彼がこれほどまでに翻弄されているのを見るのは、妙な高揚感があった。
普段は大学の講義やサークルでバカ話をしているだけの男友達が、俺の、この作られた容姿と仕草一つで呼吸を乱している。
「だって、お前が『白石先輩はこういう時、少し恥ずかしそうに笑うんだ』って、熱弁してたからな。俺は忠実に再現してるだけだろ?」
「……お前、わざとやってるだろ」
「さあね。でも、この服を買う時、店員に変な目で見られながらレディースの試着室に入った俺の苦労を考えたら、これくらい楽しまなきゃ損だろ?」
俺はふふっと、先輩特有の少し大人びた、だけど鈴のように澄んだ声で笑ってみせた。
下着のサイズを選ぶ時、直人が「これくらいだと思う……いや、もうワンサイズ上かも」と真っ赤な顔でスマホに送ってきたメモの通りに買ったら、本当に驚くほどぴったりだった。
直人の、彼女に対する観察眼(あるいは妄想力)の高さには感心する。
「なあ、直人」
俺はさらに距離を縮め、彼の目と鼻の先で足を止めた。
白石先輩の香水と同じ香りが、二人の間にふわりと漂う。
直人の喉が、ごくりと鳴った。
「一時間は、まだ始まったばかりだぞ?」

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「……嫌なら、いいんだけど、、」
直人は顔を真っ赤にしたまま、視線を激しく泳がせ、搾り出すようにそう呟いた。
その様子があまりにも切羽詰まっていたから、俺は少しからかいすぎたかと思い、体を起こそうとした。
だが、次に直人の口から飛び出した言葉は、俺の思考を完全にフリーズさせるものだった。
「その、白石先輩の姿のままで……なりきって、オナニーしてくれ。それを、俺に鑑賞させてほしい」
「は……!?」
あまりの突拍子もない要求に、白石先輩の可憐な声が、一瞬だけ俺本来の素の声に戻りそうになった。
いくら変身しているとはいえ、中身は男の俺だ。
親友の目の前でそんな行為をするなんて、いくらなんでも一線を越えすぎている。
「いや、無理に決まってんだろ! 断る! いくらなんでもそれはパスだ!」
俺は両手を振って全力で拒絶した。いくら何でも悪ノリが過ぎる。
だが、直人は諦めなかった。
床に膝をつかんばかりの勢いで、さらに懇願してくる。
「頼む! それでも、そこをなんとかお願いだ……っ! 一生のお願いだから!」
「一生のお願いをこんなところで使うなよ! 大体、羞恥心が死ぬわ!」
「じゃあ……これでどうだ!」
直人はポケットから財布を取り出すと、中から万札を何枚かつまみ出し、テーブルの上に叩きつけた。
「お金を追加する。3万だ! これで手を打ってくれ!」
テーブルの上に並んだ、3枚。
大学生の俺にとって、3万円という大金はあまりにも魅力的だった。
今月のバイト代だけでは厳しかった、欲しかったゲームや服、生活費の足しが一瞬で手に入る。
何より、目の前でそこまで必死になっている親友の姿を見て、徐々に「形としては白石先輩なんだし……」という、妙な言い訳が脳内を支配し始めていた。
ゴクリ、と喉が鳴る。
3万の魅力に、俺の理性がじわじわと負けていく。
「……本当に、見るだけか?」
俺は恐る恐る尋ねた。
「ああ、約束する! 録画や写真撮影は絶対に禁止だ。カメラは全部鞄にしまう。ただ、俺の脳裏に焼き付けるだけ。それで頼む……!」
直人の目は真剣そのものだった。スマホを遠くの鞄の中に放り込み、両手を上げて潔白を証明してみせる。
カメラでの記録がないのなら、この部屋から一歩も外に出ない、二人だけの秘密で終わる。
俺は小さくため息をつき、諦めたように髪をかき上げた。サラリとした長い黒髪が、指の間をすり抜けていく。
「……わかったよ。3万、確かに受け取るからな」
俺はテーブルの上の現金を素早く回収すると、ゆっくりとソファへと腰掛けた。
直人は息を呑み、少し離れた位置の床に座り込んで、こちらをじっと見つめている。
「じゃあ……始めるから。ちゃんと、脳裏に焼き付けろよ?」
俺は白石先輩の、少し恥じらうような、だけどどこか艶っぽい微笑みを浮かべながら、ゆっくりとブラウスのボタンに手をかけた。

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「あっ、服は完全に脱がないで。スカートもたくし上げるだけにして。……ください」
直人が慌てたように、最後はなぜか敬語になりながら妙な注文をつけてきた。
「完全に脱がない……? 変なオーダーだな」
思わず白石先輩の声で苦笑してしまう。
全部脱いでしまったら、ただの「体が変わった俺」の露骨な行為になってしまうからだろうか。
服を着たままのほうが、直人にとっての『ソフトテニス部のマドンナ』というシチュエーションがリアルに保たれるのかもしれない。
「注文が多い客だな……。まあ、いいよ」
しかたがなく、俺はそのオーダーに従うことにした。
まずはゆっくりと、白いブラウスの裾を両手で掴み、胸元までたくし上げていく。
直人が選んできた清楚なブラジャーが露わになると、直人の視線がそこに釘付けになった。
「こう、か……?」
変身しているとはいえ、自分の体に触れるのは奇妙な感覚だ。
それでも、白石先輩としてのキャラクターを崩さないよう、少し恥じらうように頬を染めながら、ブラの上から自分の胸を柔らかく揉み解していく。
「ん……っ……」
指先が生地を押し込むたび、かすかな吐息が口から漏れた。
目の前で直人が、完全に呼吸を忘れたように俺の手元を見つめているのがわかった。

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ブラの上から柔らかい膨らみを揉み込むたび、薄い生地を通して指先に伝わる体温が、男の俺の頭を少しずつ狂わせていく。
「直人……ちゃんと、見てる?」
わざと、白石先輩の少し鼻にかかった甘い声で呼びかけてみる。
直人はコクコクと激しく首を振るだけで、もう言葉にもなっていない。
口元を自分の手で覆い、信じられないものを見るような、それでいて恍惚とした目で俺の胸元を凝視している。
俺はブラウスを顎のあたりでくわえて固定し、両手を自由にした。
そして、直人の好みが詰まった清楚なブラのカップに指をかけ、ゆっくりと引き下げる。
窮屈そうに収まっていた豊かな胸が、解放されて、ふわりと形を変えた。
「あ……」
直人の口から、短い感嘆の息が漏れる。
「次は……スカート、だな」
俺はブラウスをくわえたまま、今度はスカートの裾を掴んだ。
じわりと汗ばんだ太ももを這わせるようにして、ゆっくりと布地をたくし上げていく。
直人が必死にサイズを考えて買ってきた、レースのあしらわれた白いショーツが露わになった。
完全に脱がないからこそ、たくし上げられた服の隙間から覗く肌が、妙に生々しく部屋の空気を支配していく。
「ここから先は、本当に『脳裏に焼き付ける』だけだぞ」
俺はショーツの細いゴムに指をかけ、白石先輩の、少し潤んだ瞳で直人をじっと見つめた。

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「ん、あ、あぁっ! は、激しいの、だめっ」
指先が内側の最も敏感な場所に触れるたび、全身を電流のような快感が駆け抜ける。
中指を第二関節の深さまで差し込み、内側の壁を天井に向けて抉るようにかき上げると、俺の口からはもう自分でも制御できない、高くて甘い悲鳴が漏れた。
「ひぅ、あぁっ! 直人、直人ぉっ!」
完全に白石先輩になりきった俺は、潤んだ瞳で親友の顔を見つめ、助けを求めるようにその名前を呼ぶ。
たくし上げたブラウスから覗く胸元は激しく上下し、汗ばんだ白い肌がピンク色に上気していく。
スカートの下から覗くショーツはすっかり片足に引っかかった状態になり、濡れた指先が秘部を 出入りするたび、くちゅ、くちゅと、鼓膜に直接響くような濡れた音が室内に充満していた。
「あ、はぁっ、もう、ダメ……いく、いっちゃうっ!」
限界を感じた俺は、もう片方の手の親指で先端の突起を激しく擦りながら、挿入した中指の動きをさらにスピードアップさせた。
指先が中を 激しくかき回す摩擦と、ダイレクトに脳を揺さぶる快感。
「あ、ん、あぁぁ――っ!!」
背中が弓なりに引き絞られ、白石先輩の身体が大きく跳ね上がる。
指先を 締め付けるような強い収縮とともに、俺はソファの上で大きく身悶えし、そのまま深く息を吐き出しながら、ゆっくりとシーツに身を沈めていった。
「はぁ……はぁ……っ……」
胸の鼓動が耳の奥でうるさいほどに鳴り響いている。
指先から滴る透明な蜜が、太ももを伝って流れていくのを、俺はただぼんやりと感じていた。

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「はぁ……、はぁ……っ……」
俺はソファに崩れ落ちたまま、肩で息を切らせていた。
白石先輩の身体はまだ快感の余韻で小刻みに震え、視界が涙で滲んでいる。
指先は自分の愛液で濡れそぼり、たくし上げたスカートの隙間から覗く肌は上気して熱かった。
終わった……。これで、約束は果たした。
3万円という大金と引き換えに、俺は親友の前で、彼の憧れの女性になりきって、この上なく淫らな姿を晒したのだ。
「……直人?」
少し落ち着きを取り戻した俺は、かすれた白石先輩の声で、床に座り込んでいた親友を呼んだ。
だが、返事はなかった。
直人は立ち上がり、ゆっくりと、だが確実な足取りでソファに近づいてきていた。
その目は、先ほどまでの恍惚としたものとは違う。
もっと暗く、もっと原始的な、獣のような欲望を孕んだ色をしていた。
「おい、直人……? 約束、違うだろ……?」
俺は本能的な恐怖を感じて、身を縮めた。
だが、直人は止まらない。
俺の目の前に跪くと、躊躇なく両手を伸ばしてきた。
「っ……!」
彼の手が、俺の顎の下に固定されていた、たくし上げられたままの白いブラウスに掛かる。
「ちょ、ちょっと! 脱がない約束じゃ……っ! ん、あぁっ!」
俺の抗議は、彼の乱暴な動きによって悲鳴へと変わった。
直人はブラウスを一気に首元までめくり上げ、その下で解放されていた、俺自身の指で赤く充満した豊かな胸を、両手で乱暴に掴んだ。
「だめ……っ、直人、やめて……っ!」
白石先輩の可憐な声で必死に叫び、彼の手を振り払おうとする。
だが、男の俺としての力も、今の白石先輩の、イキきって力の抜けた身体では、直人の膂力には到底敵わなかった。
「もう、無理だ。我慢できない」
直人は低く、獣のような声を漏らすと、俺の胸に顔を埋めた。
「ひゃあっ、ん、んん――っ!」
彼の熱い唇と舌が、直前まで俺が自分で揉んでいた、敏感に尖った乳首をがむしゃらに吸い始めた。
硬い歯が列をなし、柔らかい乳輪を噛む。
「ああっ! 痛い、直人、痛いってば……っ! はぁ、んんっ!」
あまりの乱暴さに涙がこぼれる。
両手で彼の頭を押さえつけ、引き離そうと必死にもがいた。
「だめ、そこ……ダメぇ……っ! あぁぁんっ!」
だが、いくら抵抗しても、直人は俺の胸を貪り続ける。
その熱い口腔の感触と、激しい吸引力が、終わったはずの身体に再び、強烈な快感の波を呼び起こし始めていた。
「(……くそっ、なんで、身体が……っ!)」
男の俺のプライドが、親友に抱かれているという事実に激しい拒絶を示す。
だが、白石先輩の身体は、直人の愛撫を、これ以上ないほど甘美なものとして受け入れてしまっていた。
次第に、彼を押し返していた俺の手から力が抜けていく。
彼を引き離すための動きは、いつしか、彼の後頭部を自分の胸に強く押し付けるような、愛撫を強要する動きへと変わっていった。
「(ダメだ……逆らえない……。でも、男の俺が、親友にこんな……っ!)」
頭では理解していても、身体が言うことを聞かない。
俺は、せめてもの抵抗として、彼を押し返すフリを続けながらも、口からは甘く、高い喘ぎ声を漏らし続けた。
「ん、ああっ! 直人、もう……ダメ……っ、あぁんっ!」
彼は俺の偽りの抵抗に気づいているのか、いないのか。
ただ一心不乱に、俺の胸に、その獣のような欲をぶつけ続けていた。

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「……直人! 目をませ、直人っ……!」
俺は白石先輩の声を張り上げ、最後の力を振り絞って直人の両頬を強く引っ叩いた。
パシィン、と乾いた音が部屋に響く。
「……っ!?」
直人の動きがピタリと止まった。俺の胸に顔をうずめたまま、呼吸を荒らげ、ハッと正気に返ったように目を大きく開く。
「……お前、俺が誰だか分かってんのか! 中身は俺だ……っ! 大学生の、お前の親友の『俺』だぞ! 目を覚ませ!」
激しい息吐きとともに、俺は白石先輩の瞳に鋭い光を宿らせ、直人の目をまっすぐ見つめ返した。胸元ははだけ、肌は赤く上気したままだが、その声と眼光には毅然とした意志を込めた。
直人は自分の手元と、乱れた俺の姿を交互に見つめ、顔から一気に血の気が引いていく。
「あ……俺……何を……」
直人は弾かれたように体を引き剥がし、膝から崩れ落ちるように床へ後退した。自分の両手を見つめ、全身を激しく震わせている。
「す、すまん……! 俺、頭がおかしくなって……っ! 本当に、ごめん……!」
頭を床に擦り付けんばかりにして謝罪する直人を見下ろし、俺は大きく息を吐き出した。乱れたブラウスを直し、胸元を隠す。
「……まったく、3万でここまで命の危険を感じるとは思わなかったぞ」
俺は白石先輩の可憐な声のまま、少し呆れたように苦笑いを浮かべた。
「約束はここまでだ。服を着替えたら、お前、ジュース奢れよ。……それと、今日のことは完全に二人だけの秘密だ」



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