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「くっ、いっそ…殺せ!」
目の前のむさくるしい聖騎士には、もう立ち上がる力も残っていまい。
我は手に魔力を込める。それを見た聖騎士は魔法による死を覚悟し、魔法防御を張ることもしない。いや、もうその力もないのか。
この時を待っていた。聖騎士の魔法防御は我でも突破は難しかったからな。
我が魔法が聖騎士の体中にかけめぐる。
「ぐ…ん?なんだ?体が…痛みが消えて、力が…
回復か?魔王、どういうつもりだ!情けをかけたつもりか!後悔するぞ!
あれ?声が…」
「慌てるな。この魔法は死を与える物ではない。新しい生…いや、性を与えるものだ。」
女聖騎士、騎士とは名ばかりの士気高揚のためだけの女。それゆえに戦闘力よりも見た目が重視の女だ。奴は自分の体を見下ろし、自分がその女聖騎士に魔法で変身させられたことに気づきはじめていた。そしてこれから与えられるであろう辱めにも。
「くっ、いっそ…殺せ!」
そうだ、その台詞はその姿にこそふさわしい。
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「殺せ、か。哀れなものだな。信仰ゆえに自害も許されず、敵に情けを求めるとは」
我に抱き寄せられた聖騎士は抵抗はしてみせるものの、本人も無駄と分っているだろう形ばかりのものだ。
むしろ我は楽しめ、こいつは…そうとは意識せずともこれから凌辱される女を演じてしまっている。
「せめてもの情けだ。その信仰を失わせてやろう。自ら死を選べるようにな」
やらしく胸を揉みしだきながら、耳元でささやいてやる。
「ぁ…やめ…ろ…ん♪俺は男だ、このようなことに屈するわけは…あ♪」
「慣れぬ女の体では堪える術もあるまい。それ、そろそろどうかなぁ?」
「~~!?ぁ…ぁあ♪」
「準備は充分なようだな。ここから我の魔気を流し込んで、信仰など失わせてやろう」
「そ、そんな…やめろ!」
「分っておるだろう?そう言われてやめるわけもない。自分がこれからどうされてしまうのか。ほれ、期待で濡れておるではないか」
我が魔気を快感と共に受け入れるごとに次第に魔に染まり、回を重ねるごとに欲望に正直になっていく。さぁ、お前を解放してやろう。