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清彦は平凡な男子高校生だった。学校からの帰り道、視界の端に古びた祠が映った。いつもなら気にも留めないものだった。だが、今日に限って妙に目が離せなかった。
「…誰か?」
微かな囁きが耳に届いた。
「望みを叶えよう…ただし、わが依代となることを誓うなら…」
清彦は目を瞬かせた。声は確かに祠から聞こえてくる。冗談か、気のせいか? だが、どこか甘く誘うようなその声に、胸がドキドキと高鳴った。彼は少し考えて、ふと口をついて出た望みを呟いた。
「…彼女、欲しいな。マジで。」
その瞬間、祠の周囲の空気が揺れた。背後でガサッと音がし、振り返ると、そこには赤い鳥居が忽然と現れていた。鮮やかな朱色が、薄暗い道に不気味なほど映えている。
「なんだ、これ…?」
「望みを叶えるために、鳥居をくぐれ。そこで、汝に力を授けよう…」
清彦は半信半疑だったが、彼女が欲しいという願いが頭を離れない。少しの好奇心と、ほんの少しの期待を胸に、鳥居に近づいた。足を踏み入れる瞬間、身体がふわりと浮くような感覚に襲われた。
清彦は異様な空間に立っていた。足元は雲のように柔らかい。周囲は果てしなく広がる、空間の中央には巨大な鏡が浮かび、その前に一人の少女が立っていた。
少女は息をのむほど美しかった。長い銀髪に、ふわふわの狐耳がピンと立っている。だが、彼女の姿は衝撃的だった――裸エプロン。薄い桜色の布が、胸と腰をギリギリ隠しているだけ。背中からは九本のモフモフした狐尾が揺れ、優雅に舞っていた。
「お、お前、誰だ!?」
清彦は思わず叫んだ。少女はくすりと微笑み、柔らかな声で答えた。
「私はこの空間の案内人、名はふたば。汝の望みを叶え、依代となる力を授けるためにここにいるよ、清彦。」
「力? 依代? ていうか、その格好…!」
清彦は少女の姿に目を奪われ、顔がカッと熱くなった。だが、ふたばは意に介さず、優雅に一歩踏み出す。
「ふふ、恥ずかしがることはないよ。さあ、儀式を始めよう。汝にふさわしい姿を授ける。」
「儀式? ちょっと待て!」
ふたばの声が、まるで呪文のように響いた。
「汝の魂に、新たな姿を刻む。依代として、望みを叶える者として、ふさわしい姿を…!」
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その瞬間、清彦の身体に異変が起こった。まず、胸の辺りがムズムズと疼き、徐々に膨らみ始めた。
「う、うわっ!? 何!? 何これ!?」
清彦は慌てて胸を押さえたが、柔らかな感触にさらに動揺する。服がきつく感じられ、みるみるうちに身体は細く、しなやかに変化していく。腰はくびれ、脚は滑らかで華奢なラインに変わった。髪が肩を越え、さらさらと長く伸び、黒髪が淡い銀色に輝き始めた。
「や、やめろ! 俺、男だぞ! こんなの…!」
声まで変わっていた。少年らしい低音ではなく、鈴のような少女の声。鏡に映る自分の姿を見て、清彦は絶句した。そこには、狐耳を生やした可憐な美少女が立っていた。大きな瞳と桃色の唇が愛らしい。だが、問題はその服装――いや、服装の欠如だった。
清彦の身体を覆うのは、ふたばと同じ裸エプロン。薄い白い布が、胸と下腹部をギリギリ隠しているだけ。背中は完全に無防備で、冷たい空気が肌を撫でるたびにゾクゾクと震えた。腰かかるスカートは短すぎて尻が丸出しだ、その背後にはふわふわの銀色の狐尾が一本、モフモフと揺れている。
「こ、こんな姿…! ふざけるな! 恥ずかしいだろ、これ!」
清彦は顔を真っ赤にして叫んだ。両手で胸を隠そうとするが、エプロンの布が滑りそうになり、慌てて尾を掴んで背中を覆った。モフモフの尾はまるで毛布のように柔らかく温かいが、それでも露出した肌の羞恥は消えない。尾をぎゅっと握りしめ、膝を内側に寄せて縮こまる姿は、まるで怯えた子狐のようだった。
「彼女が欲しいって言ったのに、なんで俺がこうなるんだよ…!」
清彦は唇を噛み、涙目でふたばを睨んだ。だが、ふたばはただ微笑むだけ。
「ふふ、なんて愛らしい姿! この姿は、依代としての力を最大限に引き出すためのもの。望みを叶えるためには、まず汝自身が変わらねばならないのよ。」
「変わるって、こんなハレンチな姿かよ! 恥ずかしいにも程があるだろ!」
清彦は尾をさらに強く握り、顔を両手で覆った。だが、指の隙間から覗く瞳には、羞恥と混乱の奥に、ほんの少しの好奇心が宿っていた。
ふたばがそっと近づき、清彦の肩に手を置いた。
「心配しないで。この姿は、汝が新たな世界で力を発揮するためのもの。さあ、鳥居の先へ進む準備はできた?」
清彦は唇を噛み、鏡に映る自分の姿をもう一度見た。狐耳がピンと立ち、尾がふわっと揺れる。確かに、この姿は不本意だ。彼女が欲しいと願ったのに、なぜ自分がこんな目に…。だが、どこかで心の奥底が囁いていた。
――この先に、願いの答えがあるかもしれない。
「…わかった。行くよ。だけど、この格好、絶対なんとかしろよ!」
清彦は尾をぎゅっと握りしめ、決意を込めて立ち上がった。エプロンの端を引っ張り、できる限り肌を隠しながら、鳥居の先に続く光へと一歩踏み出した。
清彦が鳥居をくぐり抜けると、眩い光が収まり、目の前に広がったのは全く異なる世界だった。青々とした森が広がり、空はどこまでも澄みわたり、微かに甘い花の香りが漂っていた。だが、どこか空気が張り詰めているような、不穏な気配も感じられた。
清彦は自分の姿――白の裸エプロンとモフモフの銀色の狐尾一本、ピンと立った狐耳――を思い出し、慌てて尾を背中に巻きつけた。
「うう…こんな格好でこんなとこに放り出されるなんて、最悪だ…!」
羞恥心に顔を真っ赤にしながら、キョロキョロと周囲を見回す。すると、ふたばの声が頭の中に直接響いてきた。
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「清彦、ようこそ。この世界は私が守護する国、九尾の地だ。だが、今、この国は鬼どもの侵略に苦しんでいる。」
清彦は思わず空を見上げ、声の主を探した。
「お、鬼!? 何だよそれ! ていうか、ふたば、お前どこにいるんだ!?」
ふたばの声は穏やかだが、どこか切実な響きを帯びていた。
「私はこの世界を見守る存在だが、直接介入することはできない。鬼を退治するには、依代である汝の力が必要なのだ。長い間、依代が見つからず困っていたところ、汝が現れた。感謝しているよ、清彦。」
清彦は眉をひそめた。
「依代って…俺がその鬼ってやつを倒すってこと? そんな力、俺にあるわけないだろ!」
ふたばの声が優しく笑う。
「心配はいらない。汝には私の力の一部が宿っている。九尾の力を使えば、鬼など楽に退治できる。ただし…その力を使いこなすには、まず特訓が必要だ。」
「特訓?」
清彦の脳裏に、部活の地獄のようなトレーニングの日々。顔が引きつる。
「うっ…マジかよ。めっちゃキツいんだろ、どうせ…」
ふたばの声が、どこか楽しげに響いた。
「ふふ、キツいかどうかは、やってみればわかるよ。さあ、まずはこの森の奥にある社へ向かおう。そこで特訓を始めるよ。」
清彦は渋々ながら、尾をぎゅっと握り、エプロンの端を引っ張りながら森の奥へと歩き始めた。木々の間を抜ける風が肌を撫でるたび、背中の露出にゾクゾクと震え、羞恥心が再燃する。
「こんな格好で歩くなんて…誰かに見られたら終わりだ…!」
森の奥にたどり着くと、そこには小さな社が佇んでいた。木造の簡素な建物だが、どこか神聖な雰囲気を放っている。社の前には、ふたばが実体となって現れた。彼女の裸エプロン姿に、清彦は思わず目を逸らし、顔を赤らめた。
「ふたば、その格好、やっぱ慣れないって…」
ふたばはくすくすと笑い、優雅に髪をかき上げた。
「ふふ、清彦も同じ格好なのに、慣れないなんて可愛いことを言うね。さあ、特訓を始めよう。」
清彦は覚悟を決めるように深呼吸し、うんざりした表情で言った。
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「わかったよ。で、特訓って何? 走り込み? 筋トレ? それともなんか、剣とかで戦う練習か?」
ふたばはにっこりと微笑み、ゆっくりと首を振った。
「いいえ、清彦。汝に必要なのは、九尾の力を引き出すための準備。そしてそのためには…女の子らしさを身につけることよ。」
清彦は一瞬、言葉の意味を理解できず、目をパチパチさせた。
「……は? 女の子らしさ?」
「そう。九尾の力は、優雅さ、しなやかさ、繊細な心と調和することで最大限に発揮される。汝の今の姿は、その力を引き出しやすくするためのものなの。だから、女の子らしい振る舞いや感性を磨く特訓が必要なのよ。」
「待て待て待て! 女の子らしさって…何!? 俺、男だぞ! そんなの関係ないだろ! 鬼を倒すのに、なんでそんなことすんだよ!」
ふたばは悪戯っぽく目を細めた。
「ふふ、関係あるのよ。九尾の力は、汝の心と身体が調和してこそ真価を発揮する。さあ、まずは姿勢から。背筋を伸ばして、優雅に歩いてみて。」
清彦は呆れたように肩を落とした。
「マジか…筋トレの方が100倍マシだ…。こんなの、ふざけてるだろ…」
だが、ふたばの真剣な眼差しに、渋々ながら従わざるを得ない雰囲気を感じた。清彦は尾をぎゅっと握り、エプロンがずれないよう注意しながら、社の前でぎこちなく立ち上がった。狐耳がピクピクと動き、羞恥と不満が入り混じった表情で、特訓の第一歩を踏み出すのだった。
清彦は社の前に立ち、ふたばの指示を渋々聞いていた。裸エプロンの白い布が肌に張り付き、動くたびに背中の露出が気になって仕方ない。モフモフの銀色の狐尾をぎゅっと握り、羞恥心を抑え込むように膝を寄せていた。
ふたばは清彦のぎこちなさにくすりと笑い、優雅に手を振った。
「清彦、まずは基本から。九尾の力は、巫女としての作法と女性的な感性を磨くことで引き出されるの。さあ、姿勢を正して。肩を落とし、胸を軽く張って、優雅に立ってみて。」
清彦は顔を真っ赤にしながら、言われた通りに背筋を伸ばした。だが、エプロンの布が胸を強調するようにピンと張り、余計に恥ずかしさが募る。
「うう…こんなの、めっちゃ恥ずかしいんだけど…!」
ふたばは微笑みを崩さず、ゆっくりと清彦の周りを歩きながら指導を続けた。
「次は歩き方。膝を寄せて、つま先で軽く地面を蹴るように。腰をほんの少し揺らして、しなやかに。ほら、やってみて。」
清彦はうんざりした表情で、ぎこちなく歩き始めた。腰を揺らすなんて考えただけで頭が沸騰しそうだったが、ふたばの真剣な眼差しに逆らえず、恐る恐る腰を動かしてみる。尾がふわっと揺れ、エプロンの裾が危うくめくれそうになり、慌てて手で押さえた。
「うわっ! こんなの無理だって! 絶対変だろ、これ!」
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ふたばは笑いを堪えながら、清彦の肩を軽く叩いた。
「ふふ、最初はそんなものよ。次は座り方。膝を揃えて、ゆっくり腰を下ろして。背筋は伸ばしたまま、優雅にね。」
清彦は社の縁に腰を下ろし、膝をぎゅっと閉じた。だが、エプロンが短すぎて太ももが露出し、尾で必死に隠そうとする姿はまるで子狐が縮こまるよう。
「こんな座り方、落ち着かない」
ふたばは満足そうに頷き、次の指示を出した。
「素晴らしいわ、清彦。次はもっと女子力を高めるために、髪のセットと軽い化粧をしてみましょう。」
「化粧!? マジで!?」
清彦の声が裏返った。ふたばはどこからともなく小さな鏡と化粧道具を取り出し、清彦の前に置いた。
「まずは髪。汝の銀色の髪はとても美しいから、軽く梳いて整えるだけで十分よ。」
清彦は渋々、ふたばから渡された木製の櫛で髪を梳き始めた。さらさらの銀髪が指に絡み、まるで自分のものではないような感触に戸惑う。ふたばが後ろからそっと髪を整え、サイドを軽く編み込んで花の髪飾りを付けた。鏡に映る自分の姿は、ますます女の子らしく、愛らしいものになっていく。
「うわ…めっちゃ女っぽい…。これ、ほんとに俺かよ…?」
清彦は鏡を覗き込み、羞恥に顔を赤らめた。
「次は化粧よ。軽くでいいから、唇に色を、頬に少し紅を。」
ふたばが小さな筆と紅色の膏を差し出す。清彦は震える手で筆を握り、唇にそっと塗ってみた。ツヤっとした感触と、ほのかに甘い香りにドキッとする。頬に紅を乗せると、鏡の中の自分がさらに別人のように可憐に見えた。
「うう…こんなの、恥ずかしすぎる…! 誰かに見られたら死ぬ…!」
清彦は両手で顔を覆い、狐耳がピクピクと動いた。
ふたばは満足そうに微笑み、次の課題に移った。
ふたばに連れられ、社の裏手に案内された清彦は、そこで小さな温泉のような湯船を見つけた。湯気が立ち上り、木々の香りが漂う静かな場所だった。だが、清彦の顔はみるみる青ざめた。
「入浴!? ここで!? こんな格好なのに!?」
ふたばは悪戯っぽく目を細めた。
「ふふ、身体を清めることは、九尾の力を引き出すために必要よ。さあ、服を脱いで、湯に入って。」
「脱ぐ!? いや、無理! 絶対無理!」
清彦は尾をぎゅっと握り、身体を縮こませた。だが、ふたばの「巫女としての務めよ」という言葉に、渋々エプロンの紐を解いた。布がスルリと落ち、裸の身体が露わになる。冷たい空気が肌を撫で、羞恥に全身が震えた。慌てて尾で胸と下腹部を隠し、湯船に飛び込むように入った。
湯は温かく、疲れた身体を優しく包み込んだ。だが、清彦の心は羞恥でいっぱいだった。ふたばがそばに立ち、洗い方を指導し始める。
「まずは髪を。指で優しく梳きながら、根元から丁寧に洗って。」
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清彦は顔を真っ赤にしながら、髪を洗った。銀色の髪が濡れて肌に張り付き、まるで別人のような感覚。次に、ふたばが石鹸を手渡し、身体の洗い方を教えた。
「胸は優しく、円を描くように。脇の下も忘れずに。腰から太ももは、滑らせるように丁寧にね。」
清彦は震える手で石鹸を滑らせた。胸の柔らかな感触にドキッとし、太ももの内側を洗うたびにゾクゾクと震えた。自分の身体がこんなにも敏感だなんて、男だった頃は想像もしなかった。ふたばの視線を感じ、羞恥心がピークに達する。
「うう…こんなの、恥ずかしすぎる…! 見ないでよ、頼むから…!」
ふたばは微笑むだけで、じっと見つめ続けた。清彦は尾を湯の中で揺らし、なんとか羞恥を紛らわせようとしたが、身体の変化に戸惑いながらも、どこか不思議な感覚が芽生えていた。
入浴を終え、エプロンを再び身につけた清彦は、ふたばに次の課題を告げられた。
「次はトイレ作法。巫女として、どんな場面でも清潔と優雅さを保つことが大切よ。」
清彦は目を丸くした。
「ト、トイレ!? 何!? それも教えるのかよ!?」
ふたばは平然と頷き、社の裏にある簡素な厠に清彦を案内した。清彦は歩くうちに、ふと下腹部に違和感を覚えた。湯船の温かさと、身体の変化による影響か、微かな尿意が押し寄せてきた。
「う…やばい、ちょっと…マジでトイレ行きたいかも…」
ふたばは微笑みながら、厠の前に立った。
「ちょうどいいわ。トイレ作法を教えるには最適ね。さあ、座って、膝を揃えて。スカートを上げるように、エプロンをそっと持ち上げて。」
清彦は顔を真っ赤にし、厠の木製の便座に腰を下ろした。エプロンを恐る恐る持ち上げ、尾をぎゅっと握りながら膝を閉じた。尿意が強まるにつれ、身体が熱くなり、羞恥と緊張で心臓がバクバクと鳴る。
「こんなの…恥ずかしすぎる…! ふたば、見ないでくれって…!」
だが、ふたばは静かに見守るだけ。清彦は意を決し、尿意を解放した。チョロチョロと音が響き、羞恥に全身が燃えるようだった。だが、その瞬間、身体の変化による新たな感覚が襲ってきた。下腹部に熱い疼きが生まれ、太ももが無意識に擦れ合う。
「う…何、これ…!?」
清彦は慌てて尾で下腹部を隠そうとしたが、疼きは収まらない。女の身体の敏感さに戸惑いながら、指が無意識に太ももの内側を滑った。羞恥と好奇心が交錯し、ふたばの視線を感じながらも、指がさらに奥へと進む。
「だ、ダメだって…こんなの…!」
だが、身体の反応は止められなかった。指が秘部に触れ、ゾクゾクとした快感が全身を駆け巡る。清彦は唇を噛み、声を抑えようとしたが、微かな喘ぎが漏れてしまう。尾がピクピクと動き、狐耳が敏感に震えた。羞恥と快感の狭間で、頭が真っ白になる。
「うう…やばい…何これ…! 俺、こんなこと…!」
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ついに、身体がビクンと震え、快感の波が押し寄せた。清彦はハッと我に返り、慌てて手を引き、尾で身体を隠した。顔は真っ赤で、涙目でふたばを睨む。
「ふ、ふたば! なんで見てんだよ! 見ないでって言っただろ! うう…死にたい…!」
ふたばは静かに微笑み、どこか優しい声で言った。
「ふふ、清彦。汝の身体が新しい自分を受け入れ始めた証よ。恥ずかしがることはない。全ては九尾の力を引き出すためなの。」
清彦は尾をぎゅっと握り、うずくまった。羞恥と混乱、そして身体の変化に翻弄されながらも、どこかで新たな自分を感じ始めていた。
社の裏手に設えられた小さな部屋で、清彦はふたばが用意した絹の布団に身を沈めていた。ほのかな花の香りと、灯りの揺らめきが漂う静謐な空間。だが、清彦の心は熱く乱れていた。白い裸エプロンが汗で肌に張り付き、動くたびに背中の露出が羞恥を煽る。背中のモフモフの銀色の狐尾は布団に絡まり、寝返りを打つたびに邪魔でたまらない。
「うう…この尻尾、めっちゃ邪魔…! どうやって寝るんだよ、これ…!」
清彦は尾をぎゅっと握り、布団に収めようとしたが、ふわふわの毛が太ももや腰をくすぐり、ゾクゾクと全身が震えた。狐耳がピクピクと動き、微かな風の音や自分の心臓の鼓動まで敏感に拾ってしまう。
布団の中で、清彦は自分の身体を改めて凝視した。男だった頃の硬い筋肉は跡形もなく、柔らかく流れるような女の曲線がそこにあった。胸の豊満な膨らみはエプロンの薄い布越しに熱を帯び、くびれた腰や絹のような太ももは、触れるだけで疼くほど敏感。そっと指で胸の頂をなぞると、柔らかな弾力と電撃のような快感が走り、清彦は息を呑んだ。
「何、これ…こんなの、俺の身体じゃない…!」
顔がカッと熱くなり、羞恥に震えながらも、指は離れなかった。男だった頃には知らなかった、甘く蕩けるような疼きが下腹部に広がる。布団の中で膝を擦り合わせ、清彦は恐る恐る手を下腹部に滑らせた。
エプロンの裾をそっとめくり、太ももの内側を撫でると、シルクのような肌が熱を帯び、ゾクゾクとした快感が全身を駆け巡った。指が秘部に触れ、蜜のように濡れた熱い感触に驚きながらも、身体は抗えない魅惑に引き込まれる。
「や…ダメ…こんなこと…しちゃダメだって…!」
心の抗う声は弱々しく、身体はすでに快感の虜だった。指がゆっくりと花芯をなぞり、敏感な部分を探るたびに、身体がビクンと震えた。狐耳がピクピクと動き、尾が布団を擦るように揺れる。汗が肌を濡らし、布団の中で熱気がこもる。
「んっ…うう…何…この感覚…!」
指の動きが徐々に大胆になり、秘部から響く快感が全身を支配する。清彦の喘ぎは甘く響き、羞恥と快感の狭間で意識が溶けていく。
「う…やばい…こんなの…気持ちよすぎる…!」
指が蜜を絡めながらリズミカルに動き、ついに身体がガクンと震え、強烈な絶頂が清彦を襲った。荒い息を吐きながら、汗と蜜に濡れた肌が絹の布団に張り付く。
「うう…何してんだ、俺…! こんなの…恥ずかしすぎる…死にたい…!」
その時、ふたばの声が蜜のように甘く響いた。
「ふふ、清彦。女の子の身体は、そんな風に花開くものよ。」
清彦は驚いて顔を上げた。部屋の隅にふたばが立っていた。彼女の姿は清彦にしか見えない――ふたばは御霊であり、清彦以外の者には触れられず、触れることもできない存在。だが、清彦にはその柔らかな手が触れられる。ふたばはゆっくりと近づき、そばに腰を下ろした。裸エプロンから覗く白い肌が灯りに照らされ、九本の尾が誘うように揺れる。
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「お、お前! いつからそこに!? 」
清彦は尾で身体を隠し、顔を真っ赤にした。狐耳が羞恥にピクピクと震える。
ふたばは妖艶に微笑み、まるで蜜を滴らせるような声で囁いた。
「恥ずかしがることはないわ、清彦。女の子の身体を受け入れることは、巫女としての聖なる作法。オナニーも、その美しい儀式の一部よ。汝の身体を愛することは、九尾の力を引き出す鍵なの。」
清彦は目を丸くし、声が裏返った。
「オ、オナニーが作法!? ふざけるな、そんな…!」
だが、ふたばは清彦の手をそっと取り、絹のような指で撫でた。彼女の手は温かく、甘い誘惑を放ち、清彦の心を蕩けさせる。
「私が導いてあげるわ。もっと優しく、もっと深く、汝の身体を愛する方法を。」
ふたばは清彦の両手を操り、布団の中で指を動かし始めた。清彦は抵抗しようとしたが、ふたばの力は優しく、しかし抗えないほど確実だった。彼女の声は耳元で囁くように甘く、まるで魔法の呪文のよう。
「ほら、力を抜いて。指をここに…蜜を絡めるように、ゆっくり円を描いて。」
清彦の指がふたばの指導に従い、秘部を愛撫する。濡れた熱い感触が指に絡み、ゾクゾクとした快感が全身を駆け巡った。ふたばの手が清彦の手首を握り、的確なリズムを刻む。
「んっ…ふたば…こんなの…恥ずかしい…!」
清彦の声は震え、狐耳がピクピクと動く。尾が布団の中で揺れ、モフモフの毛が太ももをくすぐった。
ふたばは清彦の耳元で囁き続けた。
「大丈夫よ。もっと深く感じて。花芯を優しく押して…ほら、蜜を絡めながら、愛撫するように。」
清彦の指が敏感な部分を刺激し、快感が波のように押し寄せる。ふたばの指導はまるで秘儀のようで、清彦の身体は彼女の意のままに反応した。秘部から響く快感が全身を支配し、喘ぎが抑えきれなくなる。
「うう…ふたば…やばい…こんなの…溶けちゃう…!」
ふたばの九本の尾が清彦の身体をそっと包み、モフモフの毛が汗と蜜に濡れた肌を撫でる。清彦の単一の尾がふたばの腰に絡み、互いの熱が共鳴する。ふたばの指が清彦の指を導き、蜜を絡めながら花芯を的確に刺激する。清彦の喘ぎは甘く、部屋に響き、布団の中で熱気がこもる。
「んっ…ふたば…もう…ダメ…!」
ついに、身体がビクンと震え、二度目の絶頂が清彦を襲った。布団に崩れ落ち、荒い息を吐きながら、汗と蜜の余韻に浸る。
「う…ふたば…何…これ…俺、こんなの…!」
ふたばは清彦の銀色の髪をそっと撫で、妖艶な微笑みを浮かべた。
「素晴らしいわ、清彦。汝の身体は、九尾の力を宿す聖なる器になりつつある。だが、まだ足りないわ…。」
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ふたばは清彦の肩に手を置き、布団に身を寄せた。彼女の裸エプロンから覗く白い肌が灯りに照らされ、九本の尾が誘うように揺れる。
「清彦、女の子の身体を魂まで理解してほしい。私の身体で、汝に全てを教えてあげるわ。」
清彦は目を丸くし、羞恥に震えた。
「え…ふたば、待てって…! そんなの…!」
だが、ふたばは清彦の抗議を無視し、裸エプロンの紐を解いた。彼女の白い肌が露わになり、九本の尾が清彦を誘うように揺れる。ふたばは清彦のエプロンもそっとめくり、二人の裸体が布団の中で絡み合った。ふたばの肌は絹のように滑らかで、甘い花の香りが清彦を包む。
ふたばは清彦の唇にキスをした。柔らかく熱い唇が重なり、舌が絡むたびに清彦の身体が震えた。ふたばの手が清彦の胸を愛撫し、敏感な頂を指でつまむと、清彦は甘い喘ぎを漏らす。
「んっ…ふたば…こんなの…ダメ…!」
ふたばは妖艶に微笑み、清彦の身体を下に滑らせた。
「シックスナインで、お互いの蜜を味わいましょう。」
ふたばの指示に従い、二人は互いの秘部に顔を寄せた。清彦は羞恥に震えながら、ふたばの甘い香りに導かれ、舌をそっと動かした。ふたばの秘部は蜜のように甘く、熱い濡れが清彦の舌に絡む。ふたばも清彦の秘部を愛撫し、舌で花芯をなぞるたびに清彦の身体がビクンと震えた。
「うう…ふたば…こんなの…溶けちゃう…!」
二人の喘ぎが響き合い、布団の中で熱が高まる。ふたばの九本の尾が清彦の身体を包み、モフモフの毛が汗と蜜に濡れた肌をくすぐる。清彦の単一の尾がふたばの腰に絡み、互いの快感が共鳴する。シックスナインの愛撫は激しさを増し、ふたばの舌が清彦の花芯を巧みに刺激する。清彦もふたばの秘部を貪るように愛撫し、互いの蜜が絡み合う。ついに、二人は同時に強烈な絶頂を迎えた。清彦は布団に崩れ落ち、ふたばは満足そうに微笑んだ。
だが、ふたばはさらなる深みへと清彦を誘った。
「清彦、最後に貝合わせで、魂まで繋がりましょう。」
ふたばは清彦の太ももを広げ、互いの秘部を重ね合わせた。濡れた熱い感触と、蜜が絡み合う摩擦に、清彦は声を抑えきれなかった。
「うっ…ふたば…こんなの…やばい…!」
二人の身体がリズミカルに動き、秘部が擦れ合うたびに快感が頂点に達する。ふたばの九本の尾が清彦を包み、清彦の尾がふたばに絡む。汗と蜜が混ざり合い、布団の中で二人の熱が一つになる。ふたばの喘ぎが清彦の耳に響き、清彦の甘い声がふたばを刺激する。ふたばの秘部が清彦の花芯を的確に刺激し、蜜が絡み合う音が部屋に響く。
「んっ…ふたば…もう…ダメ…!」
ついに、二人は同時に強烈な絶頂を迎えた。清彦は布団に倒れ込み、荒い息を吐いた。汗で濡れた銀色の髪が額に張り付き、狐耳がピクピクと動く。
ふたばは清彦の額にキスをし、怪しく微笑んだ。
「清彦、汝の感度は完璧よ。これなら、鬼との子作りも…ふふ、きっと素晴らしい子が生まれるわ。」
ふたばは清彦の反応を確認し、心の中で安堵した。彼女の目的――鬼との子に宿り、実体を得ること――は着実に進んでいる。だが、清彦はその裏の意図を知らず、ただ羞恥と快感の余韻に浸り、ふたばの温もりに身を委ねていた。