|
[R] No.1001
声のした方を見ると、自分の顔と目が合った。
「わた、私の赤ちゃん!」
野太い声でそう叫びながら、自分が襲いかかってきた。
「ちょ、落ち着けって・・・」
俺が本能的にお腹を庇うと、周りに居た男達が俺を取り抑えた。
「いやぁぁぁ、私は、私じゃないのぉぉぉ」
俺は『自分』が泣き叫びながら駅員に引きづられて
いくのを呆然と見送った。
「大丈夫ですか?」
駅員に声を掛けられ、俺はハッと我に返った。
いやいや、このままじゃ『俺』が犯罪者にされるんじゃないのか?!
「あ、いや違うんです、彼は・・・」
そう言いかけた俺は、突然強烈な腹痛に襲われた。
そしてパシャっという音がして、股間から大量の液体が
流れ出ていった。
「い、い、いったぁぁぁい」
俺は何が起こったのかわからずにパニックの襲われた。
「大変だ、彼女が破水したぞ!救急車を呼べ!あと担架も!」
うそ、破水って・・・まさか俺、これから出産するの!?
|