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[R] No.1789
これだよっ!
こういうのでいいんだよっ!こういうのがいいんだよっ!
わたしは同じ布団で眠る友達の双葉ちゃんの薫りを感じながら思う。
前世の男だった頃の記憶にある、娘の薫りや(やたら懐かれていたいた)孫や曾孫たちの薫りとは似ていて非なる双葉ちゃんの薫り。
前世での90年より現世での6年の方が重いなんてな。
思わず笑っていたら、様子を見に来た現世での両親の、
「貴代美ちゃん、笑ってるわね。楽しい夢でも見てるのかしら。」
「双葉ちゃんと追いかけっこをしてる夢でも見てるんじゃないか?貴代美は走るのが好きだから。」
そんな声が聞こえてくる。
私の前世の最晩年は寝たきりで走る事なんてできなかったからなぁ。
「ううんん……足が冷たい。温めて……。」
明け方頃、双葉ちゃんがいきなり足を絡めてきた。確かに双葉ちゃんの足は氷のように冷たい。今世は子供らしく体温が高いわたしだけど、前世の私は子供だった頃は双葉ちゃんのように冷え性だったことを思いだす。
「わたしで良ければいくらでも温めてあげるよ。」
そう話しかけると、双葉ちゃんはわたしを抱き枕のように抱きしめる。
こっ、これは……、双葉ちゃん、朝起きた時どんな顔をするかな。ちょっと楽しみだ。
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