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ファイル: 1709821910529.jpg–(624.70KB, 1280x1920)
[R] No.1602

¨ [R] No.1673
魔王軍の侵略とは屈強な魔物部隊による武力侵攻が一般的な手段だと認識されているが、実際には周到な裏工作が行われている。

「スライム男よ、お前に次の任務を与える」
「はっ!心して挑みます。して、任務の内容とはいかなるものなのでしょうか?」
「諜報が主な目的の潜入工作だ。指定する人間どもの村に紛れ込み、人間たちの情報や噂などを集めてこちらに流してほしい」

魔王軍の拠点に二匹の魔物がいた。
片方は禍々しいオーラを放つヤギ頭のデーモン、魔王軍の参謀のうちの一匹だ。
もう片方は青色の粘液が簡素な人の形を作ったような魔物、スライム男だ。
スライム男は、その変幻自在の肉体を用いて時には動物に擬態し、時には隙間に隠れ、そして時に人間の姿で人間の国に紛れ込むことを得意としていた。

「なるほど、今後の侵略の要となる作戦ですね」
「加えてもう一つ任務がある。作戦地点の村に教会があり、そこに一人のシスターがいる。名はシスター・タチハ。彼女は今は特に注目されていないが、諜報部の未来視により将来的に大きな加護の力を得て、それが勇者の力の増強につながることがわかった。そこでスライム男、お前には彼女を捕食、吸収してほしい。その後シスター・タチハに擬態し情報収集任務にあたってくれ」
「はっ!かしこまりました。……して、捕食などの手段は私のやりやすいように、でよろしいですか?」
「あぁ、任せる。なんなら任務に支障の出ない範囲であれば人間へのお前の趣味の『お楽しみ』も許す。それぐらいの役得はあっていいだろう」
「ありがとうございます。それではスライム男、任務にとりかかります」
「よい成果を期待している」

こうして、一匹の魔物による人間の村への侵略がはじまった。

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